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	<title>温泉ブログ～　一期一湯</title>
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	<description>大好きな温泉と湯宿、そしてそれにまつわるお話をさせていただいております。</description>
	<lastBuildDate>Tue, 31 Jan 2012 15:04:32 +0000</lastBuildDate>
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		<title>私的・ネットのクチコミ論</title>
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		<pubDate>Tue, 31 Jan 2012 14:58:16 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[貸切温泉どっとこむ]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.onsencom.jp/blog/?p=555</guid>
		<description><![CDATA[「貸切温泉どっとこむ」に掲載している宿は、私の「徹底した情報公開」という取材方針に賛同していただいているところばかり。
しかし、そうでなくなった宿は、どんどん削除していく方針。
そんなサイトがある事を、ぜひ知っていただきたい。
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>新年早々2012年1月に入って、人気サイト「食べログ」のやらせクチコミについて、新聞やテレビをはじめ各マスコミが大々的に報道するのを見た。<br />
私から言わせると、「今頃なぜ？」という印象。</p>
<p>「食べログ」に限らず、人気クチコミサイトには、やらせクチコミは容易に投稿できる仕組みとなっている。<br />
アカウントを取得するだけだから、そこに正確性、信ぴょう性を求めるのは、物理的にもおかしい話。</p>
<p>ネットマーケティングと称して、やらせクチコミをビジネスとして実施していたのは、何も飲食店ばかりではない。<br />
日本を代表する大手企業も、やっていた時代があった。<br />
今から10数年前、インターネット黎明期の頃。<br />
人々は、PC関連の商品や化粧品など、実際に使ってみないと分からないものは、様々なネット掲示板を閲覧して、購入する手がかりを探っていた。<br />
大手メーカーもそれに着目し、自分の商品に有利なクチコミを流布させるために、広告代理店に依頼し、いわゆるやらせクチコミをその掲示板に投稿していたのも、事実あった。</p>
<p>ネットのない時代、ネットが普及する直前の頃は、大学生であれば、部員のたくさん束ねているリーダー的存在や、女子高校生であれば、人気ファッション雑誌の読者モデルなどに、新商品を提供し、それを周辺の友人などにPRするように働きかけた。<br />
いわゆるカリスマ性のある人、その世代に影響力のある人に、トレンドを作ってもらおうという考えが、新しいマーケティングの手法として使われていた。</p>
<p>しかし、インターネットが普及するにつれ、トレンドを流布させるインフラが、大きく変わった。<br />
それがネットのクチコミであり、それは驚くべきスピードで情報が広がっていくことに当時は誰もが驚いていた。</p>
<p>今回のやらせクチコミ投稿報道は、私から言わせれば、大きな事件のない時の「暇ネタ」みたいなもので、業界の人間であれば、暗黙の了解的なものだったようにも思える。<br />
私の現在の仕事に関連すれば、宿泊施設に対しても、やらせクチコミの営業をする会社が存在していることは知っていた。</p>
<p>テレビで、大手の宿泊予約サイトでは、実際に予約して宿泊しないとクチコミが投稿できないなどと、解説している事情通？を見かけた。<br />
笑った。<br />
そんなことはない。<br />
じゃらんnetでも、やらせクチコミの投稿など簡単。<br />
宿泊施設もグルになれば、何でもできてしまうからだ。</p>
<p>こんな報道がされる前から、ずっと前から、私は予約サイトなどの、温泉宿のクチコミは信じないほうが無難だと言ってきた。<br />
理由のひとつはこうだ。<br />
年に数回しか行かない、もしくは数年に1回しか行かない人たちの情報は、いわば素人の噂話。<br />
宿の経営者の意図を知らずに、自分だけの今までの知識や経験だけ評論している。<br />
しかも、「ウラ」を取らずに、限定口調で投稿する。</p>
<p>私の主宰している「貸切温泉どっとこむ」は、現在クチコミ情報の募集はしているが、それをそのまま自動的にはアップしていない。<br />
主役はあくまでも、専門家の目で見る、宿の正確な情報であり、どこよりも詳しい宿泊レポートだと思っている。<br />
そのアシストには、とにかくたくさんの画像も用意してある。<br />
それによって、自分の力で、「自分に合う宿」であるかどうか判断してほしいのだ。</p>
<p>それに私は、温泉宿が好きだ。<br />
その宿泊レポートには、愛があると思ってほしい。<br />
単なる大容量の情報だけではない。</p>
<p>今まで、正直に書きすぎて、温泉宿からお叱りを受けたことも多々ある。<br />
特に温泉の使用状況などの情報。<br />
そのまま、書いたら、載せなくてもいいと圧力をかけられた事も。<br />
もちろん、私はそんな宿は載せなくてもいいと思っている。<br />
人気宿に、そんな事が多いのが残念なことだが。</p>
<p>だからこそ「貸切温泉どっとこむ」に掲載している宿は、私の「徹底した情報公開」という取材方針に賛同していただいているところばかり。<br />
しかし、そうでなくなった宿は、どんどん削除していく方針。<br />
そんなサイトがある事を、ぜひ知っていただきたい。</p>
]]></content:encoded>
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	</item>
		<item>
		<title>We’re gonna make it</title>
		<link>http://www.onsencom.jp/blog/2011/12/31/we%e2%80%99re-gonna-make-it/</link>
		<comments>http://www.onsencom.jp/blog/2011/12/31/we%e2%80%99re-gonna-make-it/#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 30 Dec 2011 15:28:47 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[日々思うこと]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.onsencom.jp/blog/?p=543</guid>
		<description><![CDATA[2011年が終わる。 色々あった年だった。 悲しくて、つらい年だった。 放射能汚染なんて、映画やマンガの世界だけと勘違いしていた。 3月11日以降、間違いなく日本は変わった。 少なくとも、東京を含め、東日本は大きく変わった。 私の故郷、福島県の会津にも、沿岸部から自治体ごと移転してきた。 それは、人が住めない地域ができたという事。 日本の領土が削られた気分。 戦争なんて経験したことないけど、映画やドラマで疑似体験した、閉塞感、敗北感を感じた。 私の仕事で携わっている温泉宿は、もろに影響を受けた。 震災直後からGWまで、お客がゼロという宿もあった。 私は「宿援隊」というサイトを作り、できるだけ東日本の温泉宿に泊まりに行ってくれ・・・と呼びかけた。 そんな中、関西の女性から、「こんな時に東北に行こう」なんて呼びかけをする時点で、あなたは殺人を助長しているものだ！とTwitterで罵倒された事もあった。 本当に悲しかった。 原発事故だけでなく、津波や地震で多くの人たちが亡くなった。 愛する家族や友人との別れ、そして自分の夢を達成しようと努力している途中で、人生を絶たれるほど悔しいことはないだろう。 遺族の方々も、同じようにつらいに違いない。 自分も震災後のハードワークがたたって、夏に頸椎を痛め、その後、不自由な生活を送る事となった。 東北の宿を周った後のことだった。 現在は、ようやく快方に向かっているが、まだ以前のようには仕事はこなせていない。 そして12月に入って、偶然このビデオを見つけた。 Gooｇleが、今年一年に地球上で起こった出来事を総括したものだ。 自然災害や紛争、人の死など暗いニュースの他にも、スポーツで活躍した選手も取り上げられていた。 日本では、冒頭で津波の動画、中盤以降ではなでしこジャパンのワールドカップ優勝のシーンが紹介された。 よく作られたビデオと感心したが、それは音楽も多大な貢献をしている。 曲はマット・カーニーというアメリカのシンガーソングライターの今年の夏発売された「Sooner or Later」。 ヒットチャートには載らなかったが、このビデオのおかげで注目を浴びている。 12月14日に公開されて以来、すでに今日現在（2011年12月30日）で400万回（！）も再生されている。 歌詞を聞くと、いわゆる励ましソング。 「今は困難な状況にあるけど、いつか何とかしてみせる」・・・そんな内容。 歌っている本人マット・カーニーも、今は背水の陣（？）。 2009年には全米で放送された人気ドラマの挿入歌として注目を浴びたが、日本では売れず、実際、この曲を収録されたニューアルバム「Young Love」は、ソニーレコードとの契約が解除され、国内盤は発売されていない。 そんな彼が歌っているからこそ、このビデオが輝いて見える。 私も、この困難だった2011年を乗り越えて、新たな気持ちで2012年を迎えたい。 平和で自然災害のない、社会不安のない年になってほしい。 そう、私の愛する日本の温泉旅館も！ Sooner or later 　We&#8217;re gonna make it　・・・]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>2011年が終わる。<br />
色々あった年だった。<br />
悲しくて、つらい年だった。<br />
放射能汚染なんて、映画やマンガの世界だけと勘違いしていた。</p>
<p>3月11日以降、間違いなく日本は変わった。<br />
少なくとも、東京を含め、東日本は大きく変わった。</p>
<p>私の故郷、福島県の会津にも、沿岸部から自治体ごと移転してきた。<br />
それは、人が住めない地域ができたという事。<br />
日本の領土が削られた気分。<br />
戦争なんて経験したことないけど、映画やドラマで疑似体験した、閉塞感、敗北感を感じた。</p>
<p>私の仕事で携わっている温泉宿は、もろに影響を受けた。<br />
震災直後からGWまで、お客がゼロという宿もあった。<br />
私は「宿援隊」というサイトを作り、できるだけ東日本の温泉宿に泊まりに行ってくれ・・・と呼びかけた。<br />
そんな中、関西の女性から、「こんな時に東北に行こう」なんて呼びかけをする時点で、あなたは殺人を助長しているものだ！とTwitterで罵倒された事もあった。</p>
<p>本当に悲しかった。<br />
原発事故だけでなく、津波や地震で多くの人たちが亡くなった。<br />
愛する家族や友人との別れ、そして自分の夢を達成しようと努力している途中で、人生を絶たれるほど悔しいことはないだろう。<br />
遺族の方々も、同じようにつらいに違いない。</p>
<p>自分も震災後のハードワークがたたって、夏に頸椎を痛め、その後、不自由な生活を送る事となった。<br />
東北の宿を周った後のことだった。<br />
現在は、ようやく快方に向かっているが、まだ以前のようには仕事はこなせていない。</p>
<p>そして12月に入って、偶然このビデオを見つけた。<br />
Gooｇleが、今年一年に地球上で起こった出来事を総括したものだ。<br />
自然災害や紛争、人の死など暗いニュースの他にも、スポーツで活躍した選手も取り上げられていた。<br />
日本では、冒頭で津波の動画、中盤以降ではなでしこジャパンのワールドカップ優勝のシーンが紹介された。</p>
<p><iframe width="450" height="259" src="http://www.youtube.com/embed/SAIEamakLoY?rel=0" frameborder="0" allowfullscreen></iframe></p>
<p>よく作られたビデオと感心したが、それは音楽も多大な貢献をしている。<br />
曲はマット・カーニーというアメリカのシンガーソングライターの今年の夏発売された「Sooner or Later」。<br />
ヒットチャートには載らなかったが、このビデオのおかげで注目を浴びている。<br />
12月14日に公開されて以来、すでに今日現在（2011年12月30日）で400万回（！）も再生されている。</p>
<p>歌詞を聞くと、いわゆる励ましソング。<br />
「今は困難な状況にあるけど、いつか何とかしてみせる」・・・そんな内容。<br />
歌っている本人マット・カーニーも、今は背水の陣（？）。<br />
2009年には全米で放送された人気ドラマの挿入歌として注目を浴びたが、日本では売れず、実際、この曲を収録されたニューアルバム「Young Love」は、ソニーレコードとの契約が解除され、国内盤は発売されていない。<br />
そんな彼が歌っているからこそ、このビデオが輝いて見える。</p>
<p>私も、この困難だった2011年を乗り越えて、新たな気持ちで2012年を迎えたい。<br />
平和で自然災害のない、社会不安のない年になってほしい。<br />
そう、私の愛する日本の温泉旅館も！</p>
<p>Sooner or later 　We&#8217;re gonna make it　・・・</p>
]]></content:encoded>
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		<item>
		<title>温泉ソムリエ認定セミナー＠琢琇</title>
		<link>http://www.onsencom.jp/blog/2011/11/30/%e6%b8%a9%e6%b3%89%e3%82%bd%e3%83%a0%e3%83%aa%e3%82%a8%e8%aa%8d%e5%ae%9a%e3%82%bb%e3%83%9f%e3%83%8a%e3%83%bc%ef%bc%a0%e7%90%a2%e7%90%87/</link>
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		<pubDate>Wed, 30 Nov 2011 08:20:48 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[貸切温泉どっとこむ]]></category>

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		<description><![CDATA[2011年11月23日、勤労感謝の日に、宮城県・鳴子温泉郷の中山平温泉の「名湯秘湯うなぎ湯の宿　琢琇（たくひで）」にて、温泉ソムリエ認定セミナーを行った。
我が「貸切温泉どっとこむ」（温泉コム株式会社）企画のイベントだったが、お陰様で、大盛況で幕を閉じた。
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>2011年11月23日、勤労感謝の日に、宮城県・鳴子温泉郷の中山平温泉の「名湯秘湯うなぎ湯の宿　琢琇（たくひで）」にて、温泉ソムリエ認定セミナーを行った。<br />
我が「貸切温泉どっとこむ」（温泉コム株式会社）企画のイベントだったが、お陰様で、大盛況で幕を閉じた。</p>
<p>そもそも、このイベントを思い立ったのは、私が昨年、Twitterが縁で、温泉ソムリエ家元の遠間和広君と、なんと25年ぶりぐらいに再会を果たした事に始まる。<br />
お互いの仕事の話をしているうちに、温泉ソムリエのテキストの中で「美肌の湯4大条件」を紹介していると聞き、それは鳴子の「琢琇」なら、すべて揃っている泉質だよね・・・という事になり、さらには、私が「琢琇」の記事を「貸切温泉どっとこむ」で書き、公式HPも我が社が運営している事もあり、トントン拍子に実現へと向かった。</p>
<p>私がまだ20代前半で、東京・渋谷でオフィスを構えて間もない頃、当時学生だった遠間君が、弊社社員と友人だった事もあり、ちょくちょく顔を出していた事が、そもそも、私と彼の最初の出会い。<br />
その頃の私は、販売促進系の広告代理店を経営していた。<br />
それが、25年後に、仕事の中身は違えども、温泉をテーマに仕事をしているところに、運命的なものを感じたのも確か。</p>
<p>私は、20歳前後から温泉に傾倒し、その後、仕事として温泉宿の記事などを書くうちに、いつの間にか温泉そのものに詳しくなり、さらに自然と温泉分析表も読めるようになり、そのデータだけで、どんな特徴の温泉かある程度分かるようになった。<br />
それと同時に、温泉もいっそう好きになっていったような気もする。</p>
<div class="mceTemp mceIEcenter">
<div class="mceTemp mceIEcenter">
<div id="attachment_536" class="wp-caption aligncenter" style="width: 460px"><a href="http://www.onsencom.jp/blog/wp-content/uploads/2011/11/S温泉ソムリエ琢琇02-1024x6803.jpg"><img src="http://www.onsencom.jp/blog/wp-content/uploads/2011/11/S温泉ソムリエ琢琇02-1024x6803-450x298.jpg" title="温泉ソムリエ認定セミナー＠琢琇2011" width="450" height="298" class="size-medium wp-image-536" /></a><p class="wp-caption-text">温泉ソムリエ認定セミナー＠琢琇2011</p></div>
</div>
</div>
<p>遠間君が行っている、温泉ソムリエのセミナーの中身は、簡単に紹介すると、温泉の条件から始まり、種類と特徴、入浴法、そして、最後に温泉分析表の読み方まで教えてくれる。<br />
ざっと3時間ほどの授業だが、三部構成にして、分かりやすく、丁寧に教えている姿が印象的だった。</p>
<p>普段、このセミナーは東京など中心に、大都市圏で行っているのが通例らしいが、温泉旅館、しかも東北地区で実施するのは、初めてという事もあり、さらに宮城県鳴子温泉郷といった、お世辞にも交通の便が良くない立地で、よくぞここまで受講者が集まってくれたと少々驚いている。</p>
<p>それも、遠間君が2002年から立ち上げた温泉ソムリエが、新潟県妙高赤倉温泉から全国へ知名度を上げ、取材者やライターなどを数多く輩出し、最近ではタレントや女優まで認定者がいるという人気の高さも大きく貢献しているだろう。</p>
<p>「貸切温泉どっとこむ」や「琢琇」の公式HPなどからの告知も行ったが、受講者がやはり「温泉が好き」という事が、今回のセミナーの成功の背景となっている。<br />
温泉が好きだから、温泉の事をもっとよく知りたい・・・こんな考えを持っている人たちが、数多くいるという事に、改めて私自身、素直に喜びを感じた。</p>
<p>しかし、このイベントを、実現に向けて、大きく私を動かしたのは、皆さんご存知の通り、3月11日の東日本大震災。<br />
この「琢琇」も、建物のあちこちに損傷を受け、名物の混浴露天風呂は湯舟自体にヒビが入り、崖の上の立地という事もあり、今後は壊す方向で考えているとの事。<br />
さらに、数本ある自家源泉の一本が、震災を機にお湯が出なくなったのも、大きな痛手だった。</p>
<p>私自身、福島出身という事もあり、震災後、温泉宿を助けるための行動をしてきたつもりだが、昨年から企画してきたこの温泉ソムリエ認定セミナーの目的としては、東北復興の願いも加わった形となった。</p>
<p>私は「琢琇」の湯を常々、「奇跡の湯」と称している。<br />
前述の通り、美肌の湯の4大条件である・・・<br />
① ツルツルスベスベ肌になる炭酸水素塩泉<br />
② 肌のハリとシワに効果的な硫酸塩泉<br />
③ 美白効果の硫黄泉<br />
④ 肌の角質を溶かす（弱）アルカリ性の温泉<br />
・・・がすべて揃っている泉質であるから。</p>
<p>「琢琇」の主要な源泉の泉質名は、「含硫黄－ナトリウム－炭酸水素塩・硫酸塩泉」。<br />
pHも9を超える。<br />
もちろん、源泉100％かけ流し方式。<br />
初めての人は、トロトロのあんかけのような湯の肌触りに驚くに違いない。<br />
この極上の湯を、この時期に、この場所で、温泉ソムリエセミナーを通して、大きくPRできた意義は大きい。<br />
何よりも、「琢琇」の女将、佐々木久子さんが、大変喜んでくれた事が、こちらとしても嬉しい限り。<br />
ここ鳴子で誕生した温泉ソムリエの皆さんが、これを機に「琢琇」の温泉の素晴らしさを多方面で紹介していただき、そして東北、いや全国の温泉の素晴らしさを、自らの方法で知らしめていただくことを願うばかりである。</p>
<p>■<a title="kashikiri-onsen.com" href="http://www.kashikiri-onsen.com/touhoku/miyagi/narukonakayama/takuhide.html" target="_blank">名湯秘湯うなぎ湯の宿　琢琇</a>／宮城県・鳴子温泉郷・中山平温泉</p>
]]></content:encoded>
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	</item>
		<item>
		<title>宿泊料金と時間の関係</title>
		<link>http://www.onsencom.jp/blog/2011/10/31/%e5%ae%bf%e6%b3%8a%e6%96%99%e9%87%91%e3%81%a8%e6%99%82%e9%96%93%e3%81%ae%e9%96%a2%e4%bf%82/</link>
		<comments>http://www.onsencom.jp/blog/2011/10/31/%e5%ae%bf%e6%b3%8a%e6%96%99%e9%87%91%e3%81%a8%e6%99%82%e9%96%93%e3%81%ae%e9%96%a2%e4%bf%82/#comments</comments>
		<pubDate>Mon, 31 Oct 2011 14:58:09 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[宿について思うこと]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.onsencom.jp/blog/?p=518</guid>
		<description><![CDATA[宿泊料金とは、いかに自分にとって楽しく時を過ごせるかで、決まるものだと思う。
言わば「時間をお金で買う」ようなものかもしれない。

]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>一般的に温泉宿の宿泊料金は、1泊2食でいくら・・・と明記されている。<br />
それは、料理や客室、温泉などの施設利用料が含んでいるもので成り立っている。<br />
いわゆる、ハード面での料金。</p>
<p>でも、私がプライベートで行く温泉宿は、そういった概念で、宿選びはしなくなった。<br />
特に、50近い歳になった最近は、特にそうなった。</p>
<p>若いときは、全然気にしなかった。<br />
そんなもの、いくらでもあると思っていた。<br />
お金はないけど、それだけはあると思っていたもの。</p>
<p>それは「時間」。</p>
<p>今年の夏に、体調を崩してから、なおさら思うようになった。<br />
「時間」というものは、限りがあるのだという事が。</p>
<p>旅をするという事は、時間を費やすことでもある。<br />
それが楽しい時間であるから、人は旅に出る。<br />
忙しく働いた自分に、ご褒美ということで、旅行する人も多いだろう。</p>
<p>宿泊料金とは、いかに自分にとって楽しく時を過ごせるかで、決まるものだと思う。<br />
言わば「時間をお金で買う」ようなものかもしれない。</p>
<p>人によっては、贅沢な家具調度品に囲まれた広い客室で過ごすことかもしれないし、絶景のロケーションに建つ宿の部屋かもしれないし、何もない、ただ自然に囲まれ、豊かな温泉だけがある宿の部屋かもしれない。<br />
そこで過ごす時間、費やす時間が、それぞれの人によって、今「一番過ごしたい時間」であれば、それ以上の贅沢はない。</p>
<p>日常の時間と、旅先の時間は、まったく感覚が違う。<br />
日常と、非日常との時間の違いと言ってもいい。<br />
時の流れの感覚が、違って感じるのだ。</p>
<p>「時間の過ごし方」で、宿選び、宿探しをする。<br />
それは、非常に難しいことだ。<br />
特に旅行経験の薄い、若い人たちにとっては。</p>
<p>若い人たちは、休みが3日とれて2泊する場合、違う宿を探すことが多い。<br />
ところが、60過ぎの旅行熟練者の諸先輩は、同じ宿に2泊する場合が多い。<br />
そして、定宿を持っている方が多い。<br />
好奇心や、物欲的なものを、通り越して、本当に「楽しい時間の過ごし方」を知っているからなのだろうか。<br />
ただ、単に体力が落ちているからなのだろうか。</p>
<p>でも、言えることは、だれでも旅をする時は、今一番「いい時間」を過ごしたいはず。<br />
「時間」というものは、まさに、かけがえのない存在なのだ。</p>
<p>宿を探す際、その施設に何があるか、何が食べられるか、だけでなく、「どんな時間を過ごせるか」を想像することは、決して無駄ではないし、必要な事だと私は思う。<br />
「楽しい時間」は、いつか「思い出」となり、自分だけの「心のアルバム」に格納されるから。</p>
]]></content:encoded>
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		<title>ホテル旅館業界の一部のクリエイティブ軽視</title>
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		<pubDate>Thu, 29 Sep 2011 21:11:00 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[宿について思うこと]]></category>

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		<description><![CDATA[一部のホテル旅館経営者の中に、建築業者にはお金を使うが、一番売り上げに貢献するクリエイティビティに関して軽視する考え方の方がいる。だからじゃらんや楽天などのネットエージェント依存体質から抜けきれないのだ。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>今、世界は、ＩＴなくしては、動かない環境になっている事は明白な事実。<br />
そして、ソフト産業の社会的地位も、ここ数年上がってきたと思う。<br />
私が、長年働いている広告業界も、企画、デザインはじめ、クリエイティブ部門の評価、地位も向上してきたと思う。</p>
<p>ところが、私の現在携わる、ホテル旅館業界には、旧態依然の考え方が一部残っているのが気になるところ。</p>
<p>一年前、ある旅館を訪問した際、建築業者の設計したロビーと露天風呂の改装案の図面を見せられた。<br />
ロビーには、カーペット、壁紙の張替えはもちろん、天井に古材を使った梁をあしらったモダンな印象にしようとし、露天風呂には新たに庭を作り、眺めを良くしようとした。<br />
業者の見積もりは、合わせて2000万円ほどだと聞いた。</p>
<p>その旅館社長に、意見を求められ、私はこう答えた。<br />
「それで、お客さんは来てくれますか？」と。</p>
<p>お客は、よく来る人でも年に3～4回。<br />
ほとんどのお客は一度しか訪れない。<br />
リピーター客になったとしても、数年後の可能性も高い。</p>
<p>要するに、私はそれだけ費用をかけて「元が取れるか」を考えたわけだ。</p>
<p>もちろん、財政的に余裕にある旅館だったら、何も言わない。<br />
でも、その旅館は、そうではなかった。</p>
<p>私は、その改装案の図面を見せられる半年前に、その宿に数十万円の費用で、公式ホームページ（HP）のリニューアルを提案していた。<br />
しかし、当時は予算がないという事で、保留ということになった。</p>
<p>その社長曰く、「建物は自分で見られるから分かるけど、HPはよく分からない」との事。</p>
<p>つまり、リアルな建築物は見えるけど、バーチャルなHPのようなものは見えない、分からないからお金の価値、つぎ込む費用の大きさが分からないという事なのだ。</p>
<p>その社長のご年齢は60歳超。<br />
分からなければ、部下に聞いていただきたいが、やはりオーナー社長ゆえ、自分の考えが一番との思いもある。</p>
<p>私は、おかげさまで、クリエイティビティに理解してくれる旅館経営者を、たくさん面識がある。<br />
そして、私の提案を受け入れ、旅館にとって一番大事な、売り上げ向上の貢献をしてきた。<br />
理解している旅館は、たいがい、業績はいい。</p>
<p>ここでいう、クリエイティビティとは、集客のための企画立案から、マーケティング、HPデザイン、予約システムの最適化まで、販促全般を考える事である。</p>
<p>しかし残念ながら、前述のような、古い考え方をお持ちの社長も多くいらっしゃる事も事実。</p>
<p>それは、クリエイティブ全般のこと、つまりハードではないソフト分野に関しては、建築資材のような元手がかかっていない、原材料費がないとの理由なのか、どれだけ費用をかけるのか、相場がわからないというわけだ。</p>
<p>私は、twitterをやっていて、フォローしてくれる人の中で「ITコンサルタント」的な仕事の方が何人かいる。<br />
その方のHPなどを拝見すると、私では考えられない破格値で商売している人がいる。</p>
<p>例えば、たった5～10万円で、HPを作りますとか。<br />
それは、同じプラットフォームのデザインの中で、必要事項を入力し、画像をはめこむだけのもの。</p>
<p>それは、私の中では、純粋なクリエイティビティとは言わないし、実際そういった業者（個人）は、低料金だけがウリなので、自然に淘汰されるのがオチだろうと推測する。</p>
<p>でも、こういった価格破壊的な業者がいることで、前述の「HPの事は分からない社長」がいらっしゃるというのも事実。</p>
<p>なんとかならないかと考える日々。<br />
早く、ホテル旅館業界も、他の業界にように、クリエイティブに対して、もっと重要視してほしい。<br />
軽視しているから、いつまでたっても、「じゃらんnet」「楽天トラベル」依存体質から抜け出せないのだ。</p>
]]></content:encoded>
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		<title>温泉宿と経営者の不思議な出会い</title>
		<link>http://www.onsencom.jp/blog/2011/08/31/takuhide/</link>
		<comments>http://www.onsencom.jp/blog/2011/08/31/takuhide/#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 31 Aug 2011 14:58:28 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[宿紹介]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.onsencom.jp/blog/?p=503</guid>
		<description><![CDATA[温泉旅館は、経営者が代々受け継がれていくものであるが、経営不振や後継者不在などで、宿を手放すか、閉館になる事が増えてきた。
ここ鳴子温泉郷の「琢琇」は、類まれなる泉質の温泉を所有し、経営者が代わって大成功した一例である。
佐々木久子という、一人の主婦が作り上げた物語がそこにある。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>日本の温泉旅館は、土地、建物、そして温泉を先祖代々受け継がれた経営者一族が守っているものが多い。<br />
しかし、残念ながら経営不振や後継者不在により、身売りする例も少なくない。<br />
ここ数年の不況により、身売りだけでなく、閉館するところも目立ってきた。</p>
<p>しかしながら、運よく素晴らしい経営者に出会い、よみがえった宿もある。<br />
ここで紹介するのは、あくまでも投機目的や、会社の保養所のような使い方をするのではなく、温泉旅館本来の姿で、しかも経営者がその宿で業務を行っている所だ。</p>
<p>今回紹介するのは、宮城県鳴子温泉郷の中山平温泉の「琢琇（たくひで）」。<br />
日本秘湯を守る会に所属している温泉ファンに人気の宿だ。<br />
ここは皆さんご存知の通り、3・11の東日本大震災に大きく影響を受けた宿のひとつだ。<br />
運よく建物の一部や温泉の配管が被害を受けたが、しばらくすると営業が再開できた。<br />
ただ、被災者家族の避難場所としては、交通の便のいい鳴子温泉や東鳴子温泉が使われ、一番奥の「琢琇」がある中山平温泉には、なかなか被災者には利用されなかった。<br />
唯一の頼りの一般客も、自粛ムードと、交通アクセスの不安により、激減していた。<br />
そんな中、GWあたりから、少しずつお客が増え始め、なんとか今でも営業を続けている。</p>
<p>「琢琇」は東北だけでなく、全国からお客が来る湯宿として知られている。<br />
その第一の要因は、屋号のサブタイトルに付いている「うなぎ湯の宿」。<br />
湯に浸かればすぐにわかるが、トロトロの肌ざわりからきている。<br />
アルカリ性の温泉なのだ。<br />
しかも、硫黄の香りがし、美肌効果があると言われる炭酸水素塩泉、硫酸塩泉の泉質も持っている。<br />
俗に美人湯の４大要素と呼ばれる「アルカリ性」「硫黄泉」「炭酸水素塩泉」「硫酸塩泉」すべてが、揃っているところがこの宿の温泉の特徴なのだ。</p>
<p>その「琢琇」だが、前身は「中山平山荘」という宿だった。<br />
のちに「琢琇」のオーナーとなる佐々木久子さん（昭和13年生まれ）は、宿を買い取る時は、パートの住友生命のセールスレディから身を立て、最後には東北一の業績を上げ、支部長まで上りつめた伝説の女性だった。<br />
しかしプライベートでは、夫と別れ、３人の子供を育てながら、奮闘の日々だった。</p>
<p>そんな時、時間を見つけては、この中山平温泉に足しげく通うようになっていた。<br />
それは、子供たちのアトピーを治すためと、久子さん自身の癒しの目的もあったようだ。<br />
しかも、そこは幼い頃、昭和47年に亡くなった母親に連れて行ってもらった、懐かしい、母の面影が残る、トロトロのお湯に違いないと感じていたからだ。</p>
<p>そして、当時50歳になっていた久子さんは、自分の体力的な事もふまえて、今まで子供を預けて働いていた環境を変え、家族いっしょに働ける旅館経営を考え始めていた。<br />
いくつかの売り物件の中で見つけたのが、後継者不在で休業していた「中山平山荘」だった。</p>
<p>しかし、持ち主は、売ることを躊躇っていた。<br />
実は、前にも買いたいという人はいたが、ほとんど建物や木々を伐採し整地して、温泉付き別荘として売り出すプランだったと言う。<br />
久子さんは言った。「出来ればこのままの状態で経営させてもらえますか？」<br />
この一言で前オーナーは久子さんに売却することを決めたという。</p>
<p>そして、別れた亡き夫が受取人を子供たちにした保険金と、久子さんの全貯金を使って、宿を手に入れ、平成3年の開業にこぎつける。<br />
しかし、久子さんはこの頃、まだ住友生命の支部長をしていた。<br />
宿を買ったはいいが、リフォーム費用や運転資金などまったくメドがたっていなかった。<br />
当時の久子さんの給与は住友生命から月数百万円はもらっていた。<br />
それから倹約生活をはじめ、このお金を貯めて軍資金としたのである。</p>
<p>当時、久子さん52歳、長男27歳、次男25歳、三男23歳。<br />
長男の方はすでに自衛隊に入り国家公務員になっていたため経営には直接参加していないが、次男の直琇さんは専務取締役、三男の綾人さんは常務取締役とした。<br />
久子さんは晴れて社長兼女将。<br />
しかし、保険の仕事もあり、実質の経営は次男の直琇さんが携わった。</p>
<p>しかし、めでたく開業までこぎつげたものの、客足はさっぱりだった。<br />
朝6時に宿を出て仙台の住友生命のオフィスに出勤、夜は宿での接客、掃除などで時間を忙殺された。この頃の睡眠時間は3、4時間だったという。<br />
客がいなくとも、仲居さんらスタッフにも給料を支給しなければならない。<br />
それのほとんどは住友生命からいただく給料から当てられた。<br />
まさに綱渡りのギリギリの経営だった。</p>
<p>時が流れて、平成7年に重大な決断をする。<br />
まだ、「琢琇」は充分な経営状況ではなかった。<br />
相変わらず、赤字の補填は住友生命からいただく報酬でまかなっていた。<br />
しかし、ここで久子さんは思う。「宿を買ったのはなぜだったのか？」「子供たちといっしょに働きたいからではなかったのか？」自問自答を繰り返したが、遂に心を決めた。<br />
住友生命には選択定年という制度があり、25年以上勤務し、55歳を過ぎると定年を選択できるというものだ。<br />
そこで平成7年11月の誕生日に退職届を提出した。久子さん57歳になっていた。</p>
<p>当時、久子さん率いる支部はセールスレディが100人を超える陣容で、次期リーダーも育ってきたことも、退職する環境になっていたという。<br />
しかし、住友生命仙台北支社にとっては、久子さんは重要な存在であった。IQA、MDRT、21世紀クラブ、国民クラブの正会員になれたセールスレディは仙台北支社では久子さんただ一人だったことからもうかがえる。<br />
勇退の意志は固かったが、当時の支社長からの熱心な説得により、還暦までスタッフ教育の講師の任を受けることにした。</p>
<p>住友生命の退職金などは、ほとんど宿の運転資金にまわした。銀行融資には、自宅、マンション、「琢琇」の敷地などすべて担保に入れていた。<br />
これ以上の借金は難しい状況だったのだ。<br />
この頃は日本経済がバブルからはじける頃で、先行きも不透明な時代であった。<br />
それでも退職金を利用して、露天風呂「鶴亀の湯」や露天風呂付き客室「松島」、囲炉裏付きの客室「春駒」・・・などリニューアルを試みる。<br />
すると、徐々に客足も増えてくるようになった。</p>
<p>女将業に専念して3年目の平成10年。ようやく経営が軌道に乗ってきた。<br />
しかし、それはフロント受付、板場の手伝い、接客、寝具の準備など、すべての業務をこなしての結果であった。夕食は午前0時過ぎ。朝は午前4時に起きて調理場に入る。<br />
しかし、そんな無理な生活は長く続かなかった。</p>
<p>女将業が板についてきた平成14年の秋、体調を崩した。女将・久子さんは64歳になっていた。<br />
医者の診断は直腸がん。目の前が真っ暗になった。<br />
診断によるとがんの進行状態は2ステージから3ステージ初期の間。場所が悪い場合は人工肛門を付ける覚悟はしてくださいと言われたという。</p>
<p>平成15年初めにすぐに入院し手術を受けた。<br />
S字結腸部分を29センチほど摘出した。<br />
幸いに肛門部分にがん組織が転移していなかった。<br />
手遅れになる一歩手前の状況だったという。<br />
手術は成功したが、その後が大変だった。<br />
トイレも1日15、16回も駆け込むようになった。<br />
そんな入院が45日も続くとも、宿の方は営業しているわけである。<br />
女将という大黒柱が不在では、このときはまだ「琢琇」はこころもとなかった。<br />
この時、総支配人が病院のベッドに来て「月末の支払いをどうしましょう。」と言ってきたのだ。<br />
女将がいないということでキャンセルも相次いだことも原因だった。むろん、入院していることなど、常連客にも知らせなかった。<br />
しかし、その総支配人の言葉で、「琢琇」の女将が復活した。「こんなところで寝てはいられない」</p>
<p>久子さんもこの時、当たり前だが生命保険に入っていた。<br />
がんにかかると2,000万円の保険金が出るという特約のものだ。<br />
この保険金により平成15年2月末の支払いは滞りなく済んだ。</p>
<p>振り返ってみると「琢琇」の運転資金は、女将・久子さんが身を削っての捻出の賜物だった。<br />
宿の買収資金は、元・夫の保険金と自己資金によるもの。<br />
リニューアル資金は、住友生命の退職金などが当てられた。<br />
さらに今回も自らの保険からのもの。<br />
まさにすべてを「琢琇」に捧げているようだ。</p>
<p>しかし、3年間は退院しても体調はすぐに元には戻らなかったという。<br />
それでも、今まで無茶をしていた自分を反省し、少しずつ余裕を持って仕事をするようになった。<br />
日々の業務が忙しすぎて、「琢琇」自慢の温泉にも浸かる時間が少なくなったと思い、できる限り「うなぎ湯」に浸かることを心がけた。<br />
すると、日一日とカラダが本調子になってきた。<br />
一番身近な「琢琇」の温泉が、女将のカラダを優しく治してくれるように・・・。</p>
<p>平成17年には、東北電力の保養所・鳴子荘を買収し、翌平成18年に「琢琇」の姉妹館として「スローライフ琢琇　のんびり館」がオープンした。<br />
さらに平成19年1月には合宿、研修に最適な貸切にもできる宿泊施設「旅荘　万歳楽」を。<br />
4月には、隣接する熱帯植物園も買い取り、一部リニューアルを施し「ORAGA鳴子の熱帯植物園」としてスタートさせた。</p>
<p>気が付けば、2,000坪の敷地を買収するところから始まった「琢琇物語」も、今や1万2,000坪を超える規模に発展した。<br />
とは言っても、「万歳楽」を入れても総客室数22室の規模。<br />
個人客を中心にしている宿には変わりない。</p>
<p>佐々木久子という、類まれなるパワーと光を放つ女性が、ここ鳴子の中山平温泉で女将をするということは、なにか運命的なものを感じる。<br />
「手に職を付けよ」と言った父親も、働くことの素晴らしさを説いた母親も、ドレメ時代、住友生命時代も、すべて女将業へのアプローチに思えてくる。<br />
今、直琇さんという後継者にも恵まれ、そして手塩にかけたスタッフに囲まれ、「琢琇」は円熟期を迎えているようだ。<br />
経営者が佐々木久子という女性に代わって、この温泉も喜んでいるに違いない。<br />
～「貸切温泉どっとこむ」琢琇の記事ページより一部抜粋<br />
□<a title="kashikiri-onsen.com" href="http://www.kashikiri-onsen.com/touhoku/miyagi/narukonakayama/takuhide.html" target="_blank">「名湯・秘湯　うなぎ湯の宿　琢琇」記事ページ<br />
</a>／宮城県・鳴子・中山平温泉</p>
<p>【お知らせ】<br />
「琢琇」の温泉の素晴らしさをアピールするために、多くの温泉評論家、ライター、タレントさんが受講している「温泉ソムリエ」のセミナーを、2011年11月23日（水・祝）の勤労感謝の日に、ここ「琢琇」で行う事としました。<br />
私の旧友である、温泉ソムリエ家元の遠間君とのつながりで実現したセミナー。<br />
当日は、日帰りで受講するだけでもOKで、セミナーの後は、私、大竹と、遠間君といっしょに受講者を集めて、夕食の食事会も企画しています。<br />
名湯・秘湯の湯で、温泉談義も楽しいものです。<br />
もちろん、「琢琇」に宿泊するプランもあり、「温泉ソムリエ」セミナー受講者には、10％OFFの特典も付いています。<br />
通常、このセミナーは、東京・大阪など大都市圏で行っているものですが、今回のような「美人の湯4大要素」が揃っている奇跡の湯と言っていい温泉で、実施できるのは意義深いものと思われます。<br />
ぜひ、多くの皆さんに参加していただきたいと思います。<br />
なお、詳細は、「琢琇」の公式HPや、「貸切温泉どっとこむ」でご紹介する予定です。</p>
]]></content:encoded>
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	</item>
		<item>
		<title>「旅館」を「別荘」とする考え方</title>
		<link>http://www.onsencom.jp/blog/2011/07/31/%e3%80%8c%e6%97%85%e9%a4%a8%e3%80%8d%e3%82%92%e3%80%8c%e5%88%a5%e8%8d%98%e3%80%8d%e3%81%a8%e3%81%99%e3%82%8b%e8%80%83%e3%81%88%e6%96%b9/</link>
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		<pubDate>Sun, 31 Jul 2011 14:13:01 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[旅をしようよ]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.onsencom.jp/blog/?p=499</guid>
		<description><![CDATA[１泊だと旅館の勝手が分かるだけ。２泊すれば時間の余裕があるので周辺散策もできて環境もよく分かる。つまり連泊すれば「旅館」から「別荘」感覚で滞在できるわけ。もちろん朝寝坊もできるし昼寝もできる（笑）。疲れも取れる！]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>以前にも書いたことがあるが、20代の若年層の旅行離れが加速している。<br />
給料も安いわりには、日常に、通信機器関連や、交際費に出費がかさんでいるところも影響しているかもしれない。<br />
同じことが言えるのが、若年層にクルマも売れなくなっている。<br />
通信関連の出費など→お金に余裕がない→クルマが売れない→旅行離れ・・・という仮定もあながち間違っていないかも。<br />
全国の宿泊施設の経営者も同じように危惧している。<br />
「若者が旅行しなくなった」と。</p>
<p>もちろん若者も旅行している人はいる。<br />
それは結婚しているか、交際している異性がいる場合が多い。<br />
少子高齢化の社会ということは、20代で結婚する人も減っているという事。<br />
一緒に行動する異性がいなければ、旅行もしないという理屈も説明がつく。</p>
<p>しかし若者が旅行離れをしているのは、様々な要因が考えられる。<br />
そのひとつが、予約サイトや宿情報誌に載っている、いわゆる「宿泊プラン」にも原因があると、私は考えている。</p>
<p>宿の公式HPにも、料金表はなくても、「宿泊プラン」のページが賑やかなところが多い。<br />
「宿泊プラン」とは、いかにお得かアピールするものから、特典をセットするもの、期間限定ものなど様々だ。<br />
しかし、それはいわゆるスーパーなどの小売店などが、消費者に少しでも注目してもらうため、セールを行うようなものとも言える。<br />
その「宿泊プラン」に引き寄せられ、予約をする仕掛けだ。</p>
<p>でも、それは宿そのものを理解して、予約したものなのだろうか？<br />
宿とは、経営者が違えばそれぞれ個性が出て、その特徴や佇まいが気に入って、客が予約するものだと私は思っていた。<br />
それが特典などのオマケを付けて集客する仕掛けが、私には疑問なのだ。<br />
特典につられた客が実際に宿に泊まってみると、ターゲット層でない客層だとすれば、すぐにさほど自分に合った宿ではないと気付く。</p>
<p>反対に、よく私が取材時にお見受けする、60歳以上のご夫婦などは、よく旅行とは何たるかを理解している。<br />
そして旅館の過ごし方、楽しみ方を熟知しているようにも思える。</p>
<p>そして、こんな考え方も頭に浮かんだ。<br />
20代の若者は、同じ宿に連泊した経験は少ない。<br />
行動力があるせいか、2泊できるスケジュールがあるなら、移動して違うところに泊まる傾向がある。<br />
ところが、年配のご夫婦は、圧倒的に同じ宿に連泊する場合が多い。<br />
これは体力的な問題以外に、秘密が隠されているように思える。</p>
<p>それは、私自身がプライベートで宿を取る場合、連泊が基本だからだ。<br />
2泊すれば、宿によっては翌日の朝食を遅くしてもらったりもできる。<br />
最近では、ブランチに切り替えしてくれる宿も出てきた。<br />
2日目の昼間が有効に使え、周辺の散策などもできるようになる。<br />
もちろんのんびり昼寝もいい。<br />
ゆっくり休んで、温泉に浸かり、再びご馳走をいただく。<br />
3日目の朝は、すっかり疲れも取れて、自宅に帰る。<br />
こんな旅は、精神的にも体力的にも余裕が生まれるのだ。</p>
<p>1泊目であれば、宿の勝手が分かるだけ。<br />
2泊すれば、周辺環境も楽しめて「旅館」が自分の「別荘」にも思えてくるのだ。</p>
<p>海外旅行でも同じ事が言える。<br />
楽しい旅行も、初日は長時間のフライトや、時差ボケもあって、体力的にきつい。<br />
しかし、2日目以降は、体力も回復し、空気や水にも慣れ、その土地を満喫できるようになる。</p>
<p>日本での温泉旅館の過ごし方も同じ。<br />
2泊することによって、本来の温泉宿としての快適さが再認識される。<br />
チェックインした翌日に、すぐに荷造りするような忙しさがないのも嬉しい。</p>
<p>かつて世界のホンダの創業者・本田宗一郎は、こう言ったという。<br />
「日本には、旅館というものがある。その国で別荘なんてものは本当に必要なのか」と。<br />
温かい食事とふかふかの寝具が常に用意され、心からの「おもてなし」を受けられる「旅館」という日本文化は、「温泉」という自然の恵みと相乗効果を持ち、世界に誇れるものとなった。</p>
<p>今、日本は夏休みの季節となった。<br />
ふだん、連休が取れない人たちも、この時期なら同じ宿で2泊以上できるはず。<br />
ぜひ、同じ宿に2泊以上して「別荘」気分を味わってほしい。<br />
その「別荘」を探すことも、旅の工程のひとつ。<br />
しかし、生涯の「別荘」を見つけられたら、それはこの上ない喜びになるだろう。<br />
ちなみに、その「別荘」には、年間の維持費も固定資産税もかからない（笑）。</p>
]]></content:encoded>
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		<title>「地産地消」の危機</title>
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		<pubDate>Thu, 30 Jun 2011 01:30:59 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[宿について思うこと]]></category>

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		<description><![CDATA[原発事故の影響を受けるエリアで宿を営む関係者に言いたいのは、やはり“情報公開”しか道はないということ。
その“情報公開”とは、自分の宿はこういう方針で料理を出していますという確固たるポリシーを、客側に提示する事。
地元の素材にこだわるのであれば、野菜であれば露地ものではなく、ハウスものを使っているとか、安全面を裏付けできる情報が欲しい。
それによって、客としては明確に予約するかしないか決められるわけだ。
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>ここ最近、私は3・11の「東日本大震災」以降、温泉宿に関する“常識”はことごとく変わったと宿泊施設の経営者に話している。<br />
前回のブログでも語ったように、いま旅行人口が約3割減ったと考えている。<br />
そのことを前提として集客計画を考えないと、宿経営者は、ただ宣伝費を無駄にするだけなのだ。</p>
<p>今回は温泉宿の「食」について話させてもらう。<br />
あのミシュランガイドでも、東京の飲食店が世界一の三ツ星獲得数になるなど、いまや世界的にも認められている日本の食文化。<br />
それは、四方に海に囲まれ恵まれた漁場を有し、保水機能を持つとされる山岳地帯を国土の70％を占め、それによって世界有数の農作に適した土壌を持つ事などから、最上級の料理素材を生み出す環境がある事が裏づけとなっている。</p>
<p>日本全国の点在する温泉地。<br />
そこで営業している温泉宿も、もちろん料理は重要なアイテムだ。<br />
その料理のテーマとして「地産地消」を掲げる宿は多い。<br />
意味は、地域でとれる農作物や水産物を地元で消費することだが、旅をする人たちにとって地方の食文化に触れるというのは、旅そのものの楽しさのひとつである事から、いわば宿泊施設側でも、便利な言葉として採用されたようでもある。</p>
<p>しかし、これも3･11以降、“常識”ではなくなったようだ。<br />
最近、特に東日本の宿では、予約の際、料理の素材の産地を問い合わせる客が増えてきたという。<br />
公式HPに「地産地消」をテーマにしていない宿は特にその傾向が強いようだ。<br />
人によっては、独自の情報網やインターネットを使って、各野菜の放射能濃度を調査する場合もあり、それで得た情報や知識によって、予約した宿泊施設へ質問する人が急増しているのだ。</p>
<p>先日、箱根の某高級旅館の取材をした際、宿からこんな話を聞いた。<br />
予約した客から、魚の仕入れから野菜の産地まで明確に情報を要求してきたという。<br />
また、魚に関しては福島からの海流の関係で、茨城や千葉は論外で、箱根の宿がよく仕入れをする小田原港もやめて、できれば伊豆半島の付け根の西にあたる沼津港からにしてくれなど、詳細にリクエストもしてきたという。<br />
野菜に関しても、東北・関東エリアからではなく、西日本で仕入れるようにとも言ってきたとの事。<br />
ちなみにこういったお客は、小さなお子さんがいる場合が多い。<br />
将来を心配する親心も分からないわけでもない。<br />
しかし、ここまで神経質になるまで追い詰められている人が多いという事は、宿泊施設側は認識すべきだろう。</p>
<p>私は東北、特に福島県の宿に、3･11以来、料理の素材に関してよく質問された。<br />
このまま、地元のものを使ってもお客はついてきてくれかという問題だ。<br />
その答えは、「安全性がある程度確保できれば支持してくれる客はいるだろうが、それは全員ではなく、約7割だろう。」<br />
これは冒頭に書いた旅行人口が3割減ったという事とリンクしている。</p>
<p>ここで重要なのは“情報公開”。<br />
地元の素材を使う事を継続するのか、<br />
安全性が確保された地元の素材を一部使うが、場合によっては他地方のものも取り入れるか、<br />
完全に“地産地消”をやめ、“安全性重視”で国内から素材を仕入れるか<br />
・・・など、明確にHPで告知することも重要だろう。</p>
<p>NHKの情報番組で、小さなお子さんを持つ主婦が、野菜の宅配サービスを利用して、産地にこだわって注文している映像が流れていた。<br />
その主婦は「東北、特に福島の農家には心苦しいけど、子供の将来に危険要素を増やすことだけは避けたい。」と語っていた。<br />
そしてこうも語っていた。<br />
「農協などが野菜ごとに検査しているのは分かるが、それは毎回ではなく、ものよっては3月末から検査していない場合もある。もし検査して安全だと言われても、それは検査した野菜サンプルそのものであって、各野菜ひとつひとつがすべて検査されているわけではないから信用できない。」<br />
ここまでくると、私は何も言えない。<br />
人それぞれに感覚や考え方があるし、仕方がないことだと思う。</p>
<p>しかし、多くの農家が多品種少量生産を行っている環境では、放射能濃度を測る検査費用も相当な負担になる。<br />
といっても、前述したように“情報公開”しなければ本当にお客の気持ちをつかめないのも確かなのだ。</p>
<p>宿関係者は、半ばあきらめ口調でこう言う。<br />
「分かる人だけ来てくれればいい。」<br />
・・・でも、それでは経営が成り立たなくなる宿が増えていく可能性がある。</p>
<p>だからこそ、原発事故の影響を受けるエリアで宿を営む関係者に言いたいのは、やはり“情報公開”しか道はないということ。<br />
その“情報公開”とは、自分の宿はこういう方針で料理を出していますという確固たるポリシーを、客側に提示する事。<br />
地元の素材にこだわるのであれば、野菜であれば露地ものではなく、ハウスものを使っているとか、安全面を裏付けできる情報が欲しい。<br />
それによって、客としては明確に予約するかしないか決められるわけだ。</p>
<p>現在の日本政府のような、ブレる体制では誰もついてこない。<br />
はっきりと方針を打ち出すことによって初めて予約したい宿リストにあげてもらえると思っていい。</p>
<p>地方に多い温泉旅館は、地方の基幹産業でもある。<br />
これがあるから、農家や漁業関係者の生活が成り立ち、業者の仕事も発生する。<br />
そして何よりも、社会生活に不可欠な雇用を生み、地方の過疎化を防ぐことができる。<br />
だからこそ、私は温泉宿を守りたいし、たくさんのお客さんに足を運んで欲しい。</p>
<p>日本食をユネスコの「世界無形遺産」に登録しようとする動きがある。<br />
原発事故以来、世界的にも信頼が揺らぐ日本の食文化に再び脚光を浴びせ、観光振興にも繋げたい意図が見える。<br />
これも集客対策に役立つなら大いに歓迎だ。<br />
一刻も早く原発事故が収束し、3･11以前の日本に戻る事を願うばかりである。</p>
]]></content:encoded>
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		<item>
		<title>「東日本大震災」後の温泉宿の生き残り対策</title>
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		<pubDate>Mon, 30 May 2011 19:45:11 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[宿について思うこと]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.onsencom.jp/blog/?p=490</guid>
		<description><![CDATA[東日本大震災後、温泉宿の経営者は今までの常識に囚われない新たな意識改革が必要になった。宿泊プランに頼らず、宿の個性でアピールすべき。今一度、ゲストの立場に立って、そのニーズに応えられる「専門店」を目指すべき。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>2011年3月11日の「東日本大震災」以降、日本国民の中には、今までの人生観、生活観が変わった人も多いだろう。<br />
被災された方などは、まさにそうだし、その惨状を、マスコミを通じて見ていた人たちも、少なからず影響を受けたに違いない。</p>
<p>大事な人を失い、途方に暮れる人たちもいれば、他人事と捉える無関心派もいる。<br />
福島原発の放射性物質の拡散による農作物の風評被害により、将来を悲観せざるを得ない人たちもいれば、徹底的に福島の農作物を食べない人たちもいる。</p>
<p>よくTVで「日本はひとつ」だとか「日本を信じている」とか、有名スポーツ選手やタレントを使って啓蒙しているが、それは日本がひとつでない表れでもある。<br />
もちろん、人それぞれに考え方があって当然。<br />
原発反対派もいれば、容認派がいてもいい。<br />
日本は、言論の自由を認めている国だから。</p>
<p>さて、私の一番身近な温泉宿は、はっきり言って、危機的状況にあることは確かだ。<br />
東北の有名温泉地の旅館では、被災者を一時受け入れているところがあるが、仮設住宅が完成すれば、通常の一般客を受け入れるようになる。<br />
被災者受け入れの指定を受けられなかった宿は、震災直後から予約キャンセルの嵐に巻き込まれ、さらに自粛ムードにも追い込まれ、青息吐息の状況。</p>
<p>震災後の東日本の宿泊施設の経営者は、従業員の整理をしたりなど、考えられるリストラ策を講じ、この戦後最悪の震災を乗り越えようとしている。<br />
ほぼ家族だけで経営している小規模旅館はともかく、多くの従業員を抱えて多額の借金があるところは、金融機関が追加融資を断ればジ・エンドの状況だ。</p>
<p>私は、震災後は自粛ムードを吹き飛ばし、東日本を励ます目的で「宿援隊」サイトをオープンしつつ、全国を動き回り、多くの宿経営者と会ってきた。<br />
印象としては、九州エリアは、震災直後はキャンセルが相次いだが、その後急速に持ち直した模様。<br />
関西エリアは、ビジネスユースのホテルは、東京移動組のビジネスマンが利用し、活況だったようだが、観光目的の旅館は、昨年より大分客足が減ったらしい。<br />
東北・北関東はもちろん、震災の影響をモロに受けたエリアであるから仕方ないが、伊豆や信州なども、大きく集客を落とした宿が多かった。</p>
<p>これらの状況が、宿経営者のマインドを悲観的にし、守勢にまわり、それが宿泊料金値下げという、自分の首を絞めるかもしれない危険な決断をしている宿を増やしていった。<br />
客が来ないから値下げをしたりするのも、広告費などをねん出できない財務環境にも起因している。</p>
<p>もう今までの常識では、この危機は乗り越えることは難しいという事実を、私の愛する温泉宿の経営者は認識してほしい。<br />
大手予約サイトも、震災後は30％もアクセスを落としたという。<br />
それだけ、旅行をする人たちが減ったという事。</p>
<p>皆さんご存知のように、東京電力の原発事故により、放射能を怖がり、多くの外国人が日本を去り、同じようにインバウンドの観光客もほとんど姿を消した。<br />
日本人ですらも、政府官邸の原発事故の状況報告が、事実を隠ぺいしているのかもしれないという疑念があり、放射性物質の拡散データも信用できないから、東北、特に福島県の旅行を控えようとする人たちが増える。</p>
<p>このようなマイナスイメージばかりの状況を乗り切るには、ズバリ、今までの常識、つまり集客方法の抜本的な改革が必要となった。<br />
国内旅行をする人たちやインバウンド観光が減ったわけである。<br />
東日本に関しては、日本の人口1億2800万人相手に、商売をしていたとなれば、少なく見積もっても、3割減の約9000万人相手に商売する心構えをしなければならないという事。<br />
つまり、震災後は、それ以前より人口の少ない国で商売しなければならなくなったと思わなければならない。</p>
<p>もう「宿泊プラン」で売る時代は終わった。<br />
それよりも「宿の個性」を売り出すべきだと思う。<br />
「宿泊プラン」は、それ自体がお得感を打ち出す、値引きセールの意味合いが多い。<br />
それでは、宿は充分な利益を出せず、将来に希望を持てない。<br />
しかし、「宿の個性」を売り出すという事は、リピーターになってくれそうな人たちに訴求し、宿に来てもらうという意味。<br />
もう少し分かりやすく言えば、幅広い客層を狙うのではなく、一部の客層に絞るということだ。<br />
百貨店ではなく、専門店を目指せということ。</p>
<p>そして、分かりやすい料金体系を作るということ。<br />
基本、旅館の宿泊料金は、客室のグレードと、料理のランクで決まる。<br />
よくあるパターンは、高級な客室には、料理も最高ランクのものをセットする。<br />
逆に安価な客室には、標準ランクの料理をセットする。<br />
これは、客が求めていたものなのだろうか？<br />
宿側が勝手に決めつけているだけではないだろうか？</p>
<p>クルマの話で例えるが、今から約20年前、BMWの3シリーズ、そしてメルセデスベンツのCクラスが日本に初めて登場した時には、今まで国産車しか知らなかった人たちは衝撃を受けた。<br />
大きなクルマ＝高級車。<br />
小さなクルマ＝大衆車。<br />
・・・という常識を打消し、「小さな高級車」というカテゴリーを創出したのだ。<br />
今でも、これらのクルマは、今でも外国車のベストセラーカーとして販売されている。</p>
<p>つまり、客室は小さくても、豪華な料理を食べたい客もいれば、大きな客室は欲しいけれど、料理は少なめでいいという客もいるはず。<br />
「宿泊プラン」でセット化するのではなく、客室と料理でセットすれば、新たなニーズを発見できるかもしれないのだ。</p>
<p>単なる値引きプランも論外だ。<br />
一度、値引きをしたら、元の料金に戻すのは大変な労力がいる。<br />
宿泊稼働率が下がっているこの時期にこそ、できる方法は他にあるはず。<br />
例えば、平日限定で、通常料金一人20,000円だったら、連泊する場合、2泊目を8,000円にする。<br />
これは、実際は値引きとなるが、あくまでも定価があっての連泊推進キャンペーンとなり、宿のブランドイメージを損なうこともない。<br />
そして、これによって平日の客室稼働率も上がるわけだから一石二鳥だ。<br />
何よりも、2泊3日の時間の余裕が、ゲストの疲れを解消してくれる。<br />
さらに、周辺の散策など、宿だけでなく、環境そのものまでゲストは体感することができる。<br />
つまり、「宿＋周辺環境」を楽しんでもらうことにより、リピーター客を増やす可能性が高くなるというわけだ。<br />
2泊目を安くするには、初日か2日目いずれかの夕食を簡単なものにすればいい。<br />
連日、ご馳走をいただくのがつらい年配の方も多いから。</p>
<p>20室以下の小さな宿は、公式HPで経営者のプロフィールを紹介すればいい。<br />
どんな考え、そして趣味を持った人が、オーナーなのか、客としては気になる。<br />
同じ趣味の人が客として来てくれれば、実際宿に訪れると波長が合い、結果リピーター客になる場合が多いのだ。<br />
小さな宿は、オーナーの個性がそのまま出る。<br />
それが好きな方は、小さな宿を好む。</p>
<p>最近、宿を別荘変わりに使う人が増えていると聞いた。<br />
別荘はメンテナンスが大変で、別荘に到着した初日は風通しを良くし、さらに大掃除をするのが通常のパターンらしい。<br />
それよりも、好きな時間に温泉に入り、美味しい料理もいいただきながら、ふっくらした温かい布団で寝る事ができる温泉宿のほうが、どれだけ便利で心地いいかしれない。</p>
<p>しかし、別荘と違って、旅館は自分のイメージしたインテリアは置けないし、自分好みではない椅子が置いてある場合も多い。<br />
床の間の掛け軸や、壁に掛かった絵画も、自分の趣味ではない。<br />
だからこそ、自分に合った部屋選びを、公式HPでできればいいと思っている。</p>
<p>宿経営者は、以上のような事を「面倒」と思ったら、その宿の進化は止まる。<br />
宿は常に進化していかなくては、時代に取り残されてしまう。<br />
常に「面倒な事を一生懸命」している宿に、人は興味を示す。</p>
<p>宿は、「非日常」を演出しているのか、「日常の延長」を提案しているのか、明確に出すのも大切だ。<br />
宿に泊まる「目的」は何なのかによって、客室や料理グレード選びも違ってくる。</p>
<p>自然の摂理の通り、人が支持しなければ、宿は滅びる。<br />
逆に、人が宿を支持してくれれば、ずうっと宿は繁栄することができる。<br />
その単純な事に気づけば、この未曾有の大震災を乗り越えられるはずだ。<br />
頑張れ！ニッポン。<br />
頑張れ！日本の温泉宿。</p>
]]></content:encoded>
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		<item>
		<title>温泉宿を応援し隊･･･「宿援隊」の今後</title>
		<link>http://www.onsencom.jp/blog/2011/04/30/%e6%b8%a9%e6%b3%89%e5%ae%bf%e3%82%92%e5%bf%9c%e6%8f%b4%e3%81%97%e9%9a%8a%ef%bd%a5%ef%bd%a5%ef%bd%a5%e3%80%8c%e5%ae%bf%e6%8f%b4%e9%9a%8a%e3%80%8d%e3%81%ae%e4%bb%8a%e5%be%8c/</link>
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		<pubDate>Sat, 30 Apr 2011 11:27:48 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[宿について思うこと]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.onsencom.jp/blog/?p=487</guid>
		<description><![CDATA[東日本大震災が発生して50日。同じ日本人でも風評に惑わされるし、地理的な事で不案内だと、例えば放射線レベルが低くても、同じ福島県の温泉宿なら一色単にされる事に恐怖を感じた。
そこで宿と原発の位置関係がはっきり分かるサイトを作った。これが被災地の温泉宿を応援し隊（宿援隊）の次のステージ。多くの励ましと反響をいただいた。これからもレベルアップして温泉宿を応援していきたい。日本文化のおもてなしの象徴である温泉宿が好きだから。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>東日本大震災の発生から、もう50日になる。<br />
大地震、津波、そして原子力発電所の事故と、ひとつでも大変な事なのに、3つ同時で発生し、しかも岩手、宮城、福島、茨城などはじめ、東京を含め東日本の広範囲に渡っての被害だから、まさに未曾有の大震災だったわけだ。<br />
特に福島県は、現在でも沿岸部、特に原発近くの遺体の捜索も、ままならない状態というから、なんとも悲しい限りだ。</p>
<p>そして、東北、そして北関東など周辺の温泉宿は危機的状態に陥った。<br />
被災者受け入れ先として、ある程度収容規模のある大きな温泉地が選ばれた。<br />
当たり前だが、住民がまとまって宿泊してもらったほうが、何かの時に自治体が連絡を取りやすいからだ。<br />
でも、一軒宿や、小さな温泉地の宿は、完全に取り残された。<br />
被災者も来ず、都会からの一般客も、ほとんど無くなった。<br />
私の故郷でもある福島県の温泉宿は、原発のこともあり、他のエリアとは違った。<br />
放射能漏れが続いていることにより、事態の収拾時期が読めないから、一層深刻だった。</p>
<p>そこで、震災発生から1週間後あたりから、私は「自粛ムードが温泉宿を潰す！」「4月になったら東北の温泉宿に泊まりに行こう」と呼びかけた。<br />
分かりやすく言えば、被災地の温泉宿を助けるキャンペーンである。<br />
被災者でもある温泉宿への応援も含めて「旅行ボランティア」としての考え方を分かりやすく「温泉宿を応援し隊」と言い換え、さらに「宿援隊（しゅくえんたい）」と表現した。<br />
もちろん、敬愛している坂本龍馬さんの「海援隊」からのネーミング。</p>
<p>私は相変わらず、仕事柄、東北も含め、全国を動き周っているが、それぞれの地方に住む人たちにより、今回の震災の受け取り方は、当たり前のように様々だ。<br />
東北から遥か離れた九州の方たちは、どこか遠くの国の出来事のような印象か。<br />
もちろん、多くの義援金を東北に贈り、応援しているのはよく分かる。<br />
関西になると、私のtwitterに噛みついてくる人が何人かいた。<br />
3月下旬は、まだ計画停電のこともあり、世間では自粛ムード一色だった。<br />
そこで東北に泊まりに行こうと訴えたから、反応したのだと思う。<br />
今では、自粛ムードは、反対に日本全体の閉塞感をさらに悪化させ、経済的にも被災地のためにならないとの考え方が大半になったが、当時は逆だった。<br />
そのtwitterの件だが、関西のあるマスコミ関係者（女性）が、私にこう抗議してきた。<br />
4月上旬の事。<br />
「観光地の状況くらい良くわかりますよ。大変なのは宿だけじゃない、命の危険をおかしてまで現地に行けなんて言って被曝したら責任とれるんですか？農家だって大変で汚染された野菜を食べろっていうんですか？」（原文のまま）<br />
驚いた。<br />
マスコミ関係者というから、ある程度知識と情報を持ち合わせていると思っていた。<br />
まず、私は、原発に行けなんて言っていない。<br />
さらにこの人は、福島の宿が、放射能まみれの野菜を客に出すとも言っている。<br />
驚愕した。<br />
日本人ですらこうだ。<br />
福島県は広い。日本では岩手県に次ぐ二番目に広い県なのだ。<br />
東電福島第一原発から、その時紹介した宿で一番近い宿でも約70㎞離れている。<br />
しかも、放射能レベルも健康に害を及ぼさない低い数値だった宿である。<br />
風評の恐ろしさと、地理の不理解の怖さを知った瞬間だった。</p>
<p>そして、私はtwitter上で展開していた「宿援隊」を、図解化しようとした。<br />
サイトを、Googleマップを利用して、原発の位置も入れて、紹介している宿の位置関係を分かりやすくしたサイトをリリースした。<br />
<a href="http://www.shukuentai.com">http://www.shukuentai.com</a><br />
宿から聞いた情報や、私の思うところをツイートしたものを、そのままこの「宿援隊」サイトに載せたのだ。<br />
ちょうど、震災発生から1か月後のことだった。</p>
<p>この頃から世間では、自粛ムードを疑問視する動きが見られ、私の「宿援隊」を好意的に受け止めてくれる方が多くなった。<br />
実際に、毎日のように私のところに励ましのメールや、宿に実際に泊まってきたなどのレポートも送られてくるようになった。</p>
<p>そもそも、被災地の近くの温泉宿の経営者から、電話で相談を受けてから始まったこのキャンペーン。<br />
私だけでなく、様々な人たちが温泉宿を応援しようと努力している。<br />
今回のことは、twitterをやっていてよかったと初めて思えたかもしれない。</p>
<p>今日は4月末。ゴールデンウィークが始まったばかり。<br />
ようやく、東北、関東の温泉宿も、少しばかり賑わいを見せるようになったと現地から報告を受けている。<br />
問題は、この大型連休の後の5月以降。<br />
ここにどれだけの集客を図れるかで、宿のこれからが見えてくる。<br />
「宿援隊」は次なるステージでも、力を発揮できるようにレベルアップをしていきたい。<br />
「自分にできる事」はそんな事だろうと、改めて思っている。<br />
日本文化のおもてなしの象徴である温泉宿が好きだから。（移動中の車中にて）</p>
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