私は、人間、歳を重ねると、どんどん人生の過ごし方、社会の処世術を学んで、ゆったりとした生活ができると思っていた。
しかし、齢54になって、ここ最近思うのが、ゆったりどころか、年々、毎日の仕事に追われているような気がする。
何かの書類に、職業という欄を見つけた時、以前は、会社経営と書いていたが、ふと考えると、経営という経営は、自分がしてきたか・・・と自問自答してしまう。
自分は、経営というよりも、自分で興味があるものを、自ら率先して入り込み、それをビジネスに昇華させて、会社の業務のラインナップとして少しずつ増やしてきた。
そのツケがまわってきたのか、分からないが、何かひとつ大きな仕事を終えても、次から次へと仕事が待っている。
でも、私は、喜ばしいことに、そんなハードワークの日々でも、大病をして、病院のお世話になったことは、ほとんどない。
最近でも、東日本大震災の時にストレスから首を痛め、それが要因で、体重が大幅に増えたことぐらいで、なんとか仕事をこなしている。
ところが、私の周りの同年代、もしくは下の世代の方でも、体調を崩したり、入院したりする人が数多く聞くようになった。
みなさん、共通しているのは、仕事に真面目で、忙しい方ばかり。
何事も、仕事を優先しているから、自分の体調は二の次になってしまうのか・・・。
私の場合、よく考えてみれば、ここ数年で大きくライフスタイルを変えたことに気が付いた。
自分の「オフィス」に行かなくなったことだ。
常識ならば、社長たる者、会社に毎日顔を出し、社員に叱咤激励しながら、陣頭指揮をとるのだろう。
それを・・・やめた。
スタッフを信じて、会社に行くのをやめた。
すると、前述のように、次から次へと、新しいアイディアが浮かび、結果、業務が拡がってきた。
通勤の時間を、考える時間に変え、さらにクリエイティブな作業に充てることができた。
やっぱり、歳を重ねると、こんな私でも、自分なりの処世術を結果的に作り上げられたのかもしれない。
今のところの自分の結論としては、常識にとらわれない、基本はストレスをためない・・・という事なんだろうか。
自分に合った生き方をしていれば、病気になる確率は少なくなると思う。
健康は、何よりも大事な財産ですね。