中国からの団体訪日客のお手本はJTB?

最近、日本でいわゆる“爆買い”をした中国人家族に会うことができた。
もちろん、日本製品をこよなく支持する人たちだ。
上海に住むその家族は、上海~福岡を結ぶ、定員約5000人収容の超大型クルーズ船を利用して、日本旅行を楽しんだ。
その家族が日本で買った主なものをあげると次の通り。
・炊飯器
・シャワー付きトイレ
・化粧品
・サプリメント
・フェイスマスク
・目薬
・お菓子
まず、炊飯器は15万円前後の高級なもの。
彼らが言うことには「安いものは信じられない」「高いものはいい」という事らしい。
そして、シャワー付きトイレ。
TOTOなどのトップシェアのものでなく、パナソニック製のものであった。
理由を聞くと、上海での工事業者による設置無料サービスが付いているらしい。
化粧品は、相変わらず資生堂が強い。
サプリメントは、納豆の成分をタブレット状にしたものが最近人気とのこと。
日本人の長生きの秘訣は、納豆にあるらしいと噂が立ち、ただ、納豆は食べられない中国人は多く、それならば納豆のサプリメントということのようだ。
500㏄ぐらいの大きさに入ったサプリメントの値段は、なんと4万円近くしたという。
(日本人から見るとまず1万円前後にしか見えない)
友人や会社の同僚のお土産に人気なのは、目薬やフェイスマスク。
なんといっても、おみやげを運ぶことを考えれば、かさばらなくて、重宝するらしい。
お菓子は抹茶系が大人気だ。

ただ、九州のお土産品としてみせてもらった商品は、私たち日本人が見たことのないパッケージのものばかり。
あ!・・・とここで、私は確信した。
数十年前、私が初めてハワイに行ったときのことを思い出した。
現地到着後、市内観光という名目でバスに乗せられ、頼んでもいないのに、ギフトショップやサプリメントショップに連れていかれた事を。
ハワイ初心者の観光客は、ここぞとばかり、チョコレートや、サプリメント、民芸品などを買ってしまう。
しかしそれは、ほとんどが地元の人は買わないし、見たこともないパッケージの商品で、まさに観光客向けの開発された商品ばかりなのである。
これぞ、JTB方式!・・・と後日、儲けのからくりとして、勉強させてもらった。

同じことが、中国人の訪日客の間で起きている。
ツアー会社は、中国人訪日客が日本に到着するなり、貸切バスに乗せ、関係する店舗へ連れて行くのだ。
その店舗も中国系の会社が経営している場合が多いと聞いた。
ということは、中国からの訪日客がたくさんきて、日本の企業や店舗がその恩恵を被るのではなく、同じ中国系の企業や店舗が潤っているのだ。
(さすが中国!)

しかし、問題はそのあとの展開。
訪日リピーター客が増えれば増えるほど、今度は個人旅行が増えるはず。
そこで今のうちに、宿泊施設は、その準備を怠ってはいけない。
まずは、名前を覚えてもらわなくてはならない。
(つづきは次回)