温泉旅館の一部の“温泉”に対する考え方

先日、独立した子供たちが集まる機会があって、温泉旅行をすることになった。

今回は完全プライベートを目論み、仕事で付き合いのない宿を探す事になった。

 

まずは、行先を決めて、その温泉地の宿のホームページ(以下HP)次から次へと見に行く。

子供の一人が温泉好きで、今回は源泉かけ流しのところがいいという。

そこで、何はともあれ、HPは「温泉」から見ていくことになったわけだ。

 

しかし、いくつか見たところ、相変わらず、情報が薄い。

温泉そのものの情報が、泉質名しかないのだ。

「温泉」のコンテンツなら、最低でも泉質の解説や、温泉分析表が欲しい。

その温泉地の数軒のHPの「温泉」のコンテンツには大浴場などの「お風呂」の画像があるだけだった。

 

やはり、「温泉」と「お風呂」は別に解説が欲しい。

特に温泉好きな人間にとっては・・・。

 

しかたなく、ある宿をねらい定めて電話で問い合わせてみる。

温泉はかけ流しか、循環しているのか。

すると、「あなたは何者か」とスタッフが私に聞いてくる。

「単に、温泉好きな者です」と答えても信用されていない様子。

スタッフは、しぶしぶ、循環していると答えた。

 

全然変わっていない。

数年前もそうだった。

温泉ソムリエの取得者が急激に増えようとも、一般の温泉ファンが知識を蓄えている時代でも、いまだにこのような温泉旅館があることに残念な気持ちを覚える。

ちなみに、その宿のじゃらんnetのページを見ると、「源泉かけ流し」になっていた!(驚)

 

私は、言っておくが、できれば源泉100%かけ流しがいいと思っているが、温泉だけが目的ではない場合、絶対条件ではない。

大型旅館であれば、なかには入浴前に掛け湯もしないマナーを守らない客も少なからずいるので、循環風呂の方が衛生的でいいとさえ思っている。

記念日旅行などは、どちらかと言えば高級なイメージの宿がいい。

夏などはリゾートっぽい宿も好きだ。

 

要するに、私は情報を正確に出している旅館を信頼している。

循環してようが、加水してようが、関係ない。

旅館には、料理や、お部屋、インテリア、庭園、ロケーションなど評価するポイントは多い。

温泉だけ見れば、湯治場の宿に行けばいいのだ。

 

ちなみに、わが運営する「貸切温泉どっとこむ」は、温泉の情報を明確にしている。

循環だろうが、かけ流しだろうが、すべて公開している。

つまり、弊社サイトに参加している宿経営者が「情報公開」という理念に理解している証拠でもある。

その点で言うと、私は「貸切温泉どっとこむ」の取材を受けてくれた宿には、リスペクトの思いが強い。

 

しかし、先ほどの宿の話は、昔から湯治場で有名な温泉地だった。

湯が枯れたのであろうか、湧出量が減ったのであろうか、分からないが、現在はかけ流しするほどの湯量はないようだ。

それをひた隠しにしたいのだろうか。

 

「温泉」を売りにしている宿が、「温泉」を偽っていたら、それは罪深い。

でも、利用者(お客)は、それは「宿の生活のため」だから仕方ないと、許してくれるだろうか。