We’re gonna make it

2011年が終わる。
色々あった年だった。
悲しくて、つらい年だった。
放射能汚染なんて、映画やマンガの世界だけと勘違いしていた。

3月11日以降、間違いなく日本は変わった。
少なくとも、東京を含め、東日本は大きく変わった。

私の故郷、福島県の会津にも、沿岸部から自治体ごと移転してきた。
それは、人が住めない地域ができたという事。
日本の領土が削られた気分。
戦争なんて経験したことないけど、映画やドラマで疑似体験した、閉塞感、敗北感を感じた。

私の仕事で携わっている温泉宿は、もろに影響を受けた。
震災直後からGWまで、お客がゼロという宿もあった。
私は「宿援隊」というサイトを作り、できるだけ東日本の温泉宿に泊まりに行ってくれ・・・と呼びかけた。
そんな中、関西の女性から、「こんな時に東北に行こう」なんて呼びかけをする時点で、あなたは殺人を助長しているものだ!とTwitterで罵倒された事もあった。

本当に悲しかった。
原発事故だけでなく、津波や地震で多くの人たちが亡くなった。
愛する家族や友人との別れ、そして自分の夢を達成しようと努力している途中で、人生を絶たれるほど悔しいことはないだろう。
遺族の方々も、同じようにつらいに違いない。

自分も震災後のハードワークがたたって、夏に頸椎を痛め、その後、不自由な生活を送る事となった。
東北の宿を周った後のことだった。
現在は、ようやく快方に向かっているが、まだ以前のようには仕事はこなせていない。

そして12月に入って、偶然このビデオを見つけた。
Googleが、今年一年に地球上で起こった出来事を総括したものだ。
自然災害や紛争、人の死など暗いニュースの他にも、スポーツで活躍した選手も取り上げられていた。
日本では、冒頭で津波の動画、中盤以降ではなでしこジャパンのワールドカップ優勝のシーンが紹介された。

よく作られたビデオと感心したが、それは音楽も多大な貢献をしている。
曲はマット・カーニーというアメリカのシンガーソングライターの今年の夏発売された「Sooner or Later」。
ヒットチャートには載らなかったが、このビデオのおかげで注目を浴びている。
12月14日に公開されて以来、すでに今日現在(2011年12月30日)で400万回(!)も再生されている。

歌詞を聞くと、いわゆる励ましソング。
「今は困難な状況にあるけど、いつか何とかしてみせる」・・・そんな内容。
歌っている本人マット・カーニーも、今は背水の陣(?)。
2009年には全米で放送された人気ドラマの挿入歌として注目を浴びたが、日本では売れず、実際、この曲を収録されたニューアルバム「Young Love」は、ソニーレコードとの契約が解除され、国内盤は発売されていない。
そんな彼が歌っているからこそ、このビデオが輝いて見える。

私も、この困難だった2011年を乗り越えて、新たな気持ちで2012年を迎えたい。
平和で自然災害のない、社会不安のない年になってほしい。
そう、私の愛する日本の温泉旅館も!

Sooner or later  We’re gonna make it ・・・