自分にあった生き方

2016 年 11 月 30 日

私は、人間、歳を重ねると、どんどん人生の過ごし方、社会の処世術を学んで、ゆったりとした生活ができると思っていた。
しかし、齢54になって、ここ最近思うのが、ゆったりどころか、年々、毎日の仕事に追われているような気がする。
何かの書類に、職業という欄を見つけた時、以前は、会社経営と書いていたが、ふと考えると、経営という経営は、自分がしてきたか・・・と自問自答してしまう。
自分は、経営というよりも、自分で興味があるものを、自ら率先して入り込み、それをビジネスに昇華させて、会社の業務のラインナップとして少しずつ増やしてきた。

そのツケがまわってきたのか、分からないが、何かひとつ大きな仕事を終えても、次から次へと仕事が待っている。
でも、私は、喜ばしいことに、そんなハードワークの日々でも、大病をして、病院のお世話になったことは、ほとんどない。
最近でも、東日本大震災の時にストレスから首を痛め、それが要因で、体重が大幅に増えたことぐらいで、なんとか仕事をこなしている。
ところが、私の周りの同年代、もしくは下の世代の方でも、体調を崩したり、入院したりする人が数多く聞くようになった。
みなさん、共通しているのは、仕事に真面目で、忙しい方ばかり。
何事も、仕事を優先しているから、自分の体調は二の次になってしまうのか・・・。

私の場合、よく考えてみれば、ここ数年で大きくライフスタイルを変えたことに気が付いた。
自分の「オフィス」に行かなくなったことだ。
常識ならば、社長たる者、会社に毎日顔を出し、社員に叱咤激励しながら、陣頭指揮をとるのだろう。
それを・・・やめた。
スタッフを信じて、会社に行くのをやめた。
すると、前述のように、次から次へと、新しいアイディアが浮かび、結果、業務が拡がってきた。
通勤の時間を、考える時間に変え、さらにクリエイティブな作業に充てることができた。

やっぱり、歳を重ねると、こんな私でも、自分なりの処世術を結果的に作り上げられたのかもしれない。
今のところの自分の結論としては、常識にとらわれない、基本はストレスをためない・・・という事なんだろうか。
自分に合った生き方をしていれば、病気になる確率は少なくなると思う。
健康は、何よりも大事な財産ですね。

旅館スタッフ不足問題

2016 年 10 月 31 日

私が全国を周っていると、宿の経営者から必ずと言っていいほど聞くのは、旅館スタッフが不足しているという悩み。
そして、その現象は、ここ最近さらに顕著になっている。
インバウンドが増え、観光業界は追い風になっているはずなのに・・・。
お客が来ないという悩みよりも、スタッフが不足しているという問題が増えているという事なのだ。

報道でもよく取り上げられている事だが、日本国内の、いわゆる少子高齢化が起因しているのは間違いない。
一部の業界を除いて、若い労働力が、必要な数だけ集まらないのだ。
ただでさえ、東京など大都市圏に人口が集中する中、温泉旅館がある地方には慢性的に労働力が不足していた。

日本文化の象徴と言われる旅館は、「おもてなし」を体験できる場所。
その「おもてなし」を求めに、国内だけでなく、世界中から人々が日本に訪れてきている。

ところが、当たり前だが「おもてなし」には、マンパワーが要る。
「人」がいてこその、サービス業だから、当たり前である。

人を集める手段として、給料を上げる手もあるが、それも限界にきている。
ある旅館では、客室数が25あるところ、人手不足のため、最大稼働客室数を約半分の13室にしているという。
予約が来ないわけではない。
受け入れるスタッフが足りないからだ。

最近、日曜日の夜、都内のあるファミレスに立ち寄った。
そこの従業員を見て、少し驚いた記憶がある。
大学生ぐらいの若いスタッフは見つからず、どうみても、70歳前後の男性従業員ばかりだった。
10年前には、見られなかった光景だ。
東京でもこうなのである。
あと10年経ったら、お店などのサービス業は、年配の従業員だらけになるのかもしれない。

昔ながらのサービスを提供する温泉旅館は、まさに岐路に立っている。
人材を集めるにはコストがかかる分、宿泊料金を上げざるを得ない。
逆に、ふとん敷きなど、お客様に自身でやってもらう代わりに、宿泊料金を安くするなどの割引プランも今後増えていく可能性は高い。

以前より、年配の女性の仲居さんが、地方の温泉旅館の代名詞だった。
これからは、いったんリタイアした中高年の男性を、無理のない勤務シフトで働いてもらうシステムも考えるべきだ。
例えば、介護が必要な高齢な親を持つ方であれば、いっしょに住み込みで働ける環境を提供する。
働く場所と、介護する場所が隣接していれば、安心なはずだ。
同じ悩みを持っている中高年同士のコミュニケーションも取れるし、ストレスも軽減される。
中高年スタッフは、給料よりも、働く環境を重要視すると聞いた事もある。
新たに働き手を集めるひとつの手段にもなるだろう。

同時に、ITをフル活用して、時間がかかる事務的な作業を極力減らすことも不可欠だ。
ネット予約が入った時点で、請求書領収書はもちろん、お客の好みがデータベース上で閲覧できて、下足箱に入れる靴の名札まで印刷できるシステムが必要だ。
日々進化するネット関連業務は、できるだけアウトソーシングすることも大事だろう。
貴重なマンパワーは、できるだけ「おもてなし」に費やすことが、これからの旅館経営には絶対に必要な気がする。

旅館経営のパートナー

2016 年 9 月 30 日

一般的に、日本の温泉旅館は家族経営が多い。
規模が大きい宿でも、いわゆる世襲制の同族経営がほとんどだ。
私の知る限りでも、多くの宿で世代交代がされた。
その理由のひとつとして、この10年で、宿の経営のノウハウは大きく変わったからに思える。
今や、当たり前となったネットの存在がそうさせた。
しかも、1年ごと、数か月ごとに新しいサービスが生み出され、それを宿経営にマッチングさせられるかどうかに、業績の向上がかかってくるような時代になった。
情報も、あらゆる方面から入るようになり、取捨選択が面倒になったのも事実。
そして、最近では、旅館もRYOKANと呼ばれるようになり、インバウンド需要が増加し、グローバル化は避けられない環境になりつつある。

そんな中、ニッポンの宿泊施設は、先行き不透明な経営のかじ取りを、コンサルタントという名のパートナーを欲しているようだ。
ところが、自分の宿に合うコンサルタントを探すのが、指南の業となっている。
簡単に済ませば、大手旅行会社出身とか、予約サイト出身とか、または老舗の旅館ホテル専門のコンサル会社に委託する手もある。

しかし、それでいいのだろうか?
いまや、ネットが当たり前のインフラの時代。
旅行会社出身とか予約サイト出身であれば、結局彼らは、今までの成功体験しか持ち合わせていない。
老舗のコンサル会社に至ってもそうだ。

顧客予備軍のニーズを、どれだけ汲み取れるかが、これからのコンサルタントに必要だと思う。
痛いところをつくと、業界出身のコンサルは、自分であまり旅行しない。
言い換えれば、自腹で旅行をしないのだ。
仕事で、地方を周れば、それは、知識はつくだろう。
しかし、顧客予備軍のマインドを、彼らは、どこまでリサーチしているのか?

極論を言えば、宿の経営者は、それなりの勉強と研究をすれば、コンサルなぞ雇わなくても、充分なのである。
でも、どうしても必要ならば、業界出身のコンサルはやめた方がいい。
横並びの金太郎飴みたいな、何の個性もない宿を目指すなら、それでもいいが。

セミナーで成功体験を話すコンサルよりも、その宿ごとにきちんと対策を練ってくれる・・・。
そして、常に情報を集め、トレンドを熟知し、新しいネットサービスを研究し、それを応用検証ができる存在が、旅館経営には必要になってくると思う。
いわば、病気になった時に、医者が個別に処方箋を書いてくれるが如く。
抽象論が得意なコンサルよりも、マーケティング能力があり、そしてドクター的なパートナーが、これから求められてくるような気がする。

直接予約 vs ネット予約サイト

2016 年 8 月 31 日

最近、私のブログを見て、取材を申し込んできた著名な経済誌があった。
彼らが聞きたかった内容は、最近の宿泊施設と、予約サイトの関係。
そして、最近話題の予約サイト、または宿泊料金比較サイトの存在。

今更ながらと思うが、宿泊施設は、お客が直接予約をしてくれたほうが、利益が出る。
予約サイトを経由した宿泊予約は、手数料が発生するからだ。

宿泊予約サイトは、集客力があるから、無視できないという考え方がある。
それに対して、私は否定しないが、全面的に肯定はできない。
理由は、このブログで、何度も書いているが、予約サイトは「宿泊施設名」でリスティング(検索連動)広告を出しているから。
「○○旅館の予約は、××ネットへ」というような広告。

最初から、予約サイトのTOPページからスタートして、最終的に宿泊施設を探し出し、予約すれば、約10%と言われる手数料が発生する。
それはいい。
しかし、テレビやガイドブックなどを通じて宿泊施設名を知り、ネットで検索すると、まずは公式HPを閲覧する。
いざ、予約をしようとすると、リスティング広告から、予約サイトを経由してしまう事態が発生する。
それが、宿泊施設自体の財務状況を悪化させている。

予約サイトは、宿泊施設から集金している手数料を原資に、リスティング広告を堂々と出している。
考えてみれば、おかしな話。

私は、客室数50室前後の、人気の温泉旅館を予約した。
その予約は、公式HPからのネット予約。
少しでも、手数料を払わないようにと、私なりの心遣い。

しかし、その宿で、チェックインした際、ふと疑問を感じた。
その宿は、カード払いができる。
直接予約でも、もちろんOKだが、予約サイト経由でも大丈夫だという。

この宿の社長のインタビュー記事を、以前読んだことがあった。
今は、直接予約を増やすべき時代。
ネット全盛の時代だからこそ、予約サイトへ支払う手数料を少しでも減らすべき。・・・と。

予約サイト経由(約10%)で、しかもカード払い(約3%)だと、宿泊施設は合計約13%を負担しなければならない。
私は、直接予約のカード払いだから、宿泊施設は3%の負担だけでいい。

しかし、直接予約の私のメリットは、カード会社のポイントが付くだけ。
予約サイト経由だと、予約サイトのポイントとカード会社のポイントといった、ポイントの二重取りができるのだ。

その宿の公式HPを見ても、直接予約の特典も何もない。
これでは、直接予約が増えるはずもない。

予約サイトは、様々な戦略を練ってビジネスを展開している。
宿泊施設も、頑張っているが、その宿のコンサルタント会社を、後日知ることができた。
そのコンサル会社の社長は、某大手旅行会社の出身。
宿泊施設は、パートナーを誤ると、戦略も机上の空論になってしまう。

現在は、インバウンド需要もあり、“黒船”と呼ばれる海外の予約サイトも次々と日本に上陸している。
わが世の春を謳歌していた国内の予約サイトも、今やうかうかとしていられない状況になってきた。
そんな時こそ、宿泊施設は、未来につながる戦略を考えてほしい。
その戦略は、“直接予約”が、キーワードになってくるのは間違いない。

HHH戦略~温泉旅館編

2016 年 7 月 31 日

「HHH(スリーエイチ)戦略」というワードを、お聞きになった事はあるでしょうか。
これは2014年に、Google、YouTubeが提案した、いわゆる動画を使ったマーケティング戦略という意味。

ただ、動画の視聴回数が増えても、アクションにつながるとは限らない。
つまり、電話での問い合わせであれ、宿泊予約であれ、コンバージョンしなければ意味がない。
そのコンバージョンにつながりやすい動画設計が、HHH戦略。

それは、Hero(ヒーロー)、Hub(ハブ)、Hygiene(ハイジーン)(※Helpという場合もある)という3つの動画カテゴリの構成からなっている。
業界により、その応用法は違うが、ここでは私が携わっている、温泉旅館さん(宿泊施設)向けの導入法をご案内します。

Hero動画とは、たくさんの人に視聴してもらうための動画で、認知拡大を目的としたもの。
つまり、ヒーローのように、多くの人から支持される動画。
そのためには、ある程度の企画力と映像のクオリティが求められる。
その分、予算(お金)が必要なので、大企業向けと言う人もいる。

Hub動画とは、ハブに“拠点”という意味があるように、ブランドとターゲットを繋ぐもの。
Hero動画を観た視聴者が「次も見てみたい」となった時のがこれ。
自社のターゲットユーザーが関心を持つ可能性が高い情報の動画。

Hygiene(Help)動画は、ターゲットユーザーが持っている課題を解決する動画の事。
Hygiene動画とは衛生学を意味し、動画マーケティングでは、ユーザーを顧客化する事を指すようだ。
また、すでにあるコンテンツを、分かりやすく動画化することも、これに該当する。
さらには、宿公式Webで、宿側自身で発信する料理の献立や、最新情報などを紹介するショート動画も、これにあたる。
Hygiene動画は、HeroやHub動画ほど、映像のクオリティにこだわらなくてもいい。
それよりも、ありのままの宿の姿を紹介するほうが、より親近感が湧き、ファンを増やす事ができる。
その内容としては・・・季節の移ろいが分かる動画、宿へのアクセス、予約方法、宿泊者の声・・・などがお勧め。

私の会社では、「宿PV」という、宿泊施設のプロモーションビデオを制作している。
そこには、ドローンによる空撮、タイムラプス動画など、一目でその宿のキャラクターが分かるものを1分~90秒の長さで制作している。これが「宿PVプレミアム」。
これを、Hero動画として見ていただきたい。

次に、温泉、客室、周辺情報・・など、細かくテーマを決めて作っているのが「宿PVミニ」。
60秒ほどの尺だが、そこには充分に情報が詰まっている。
これは、Hub動画だろう。

そして、最近話題のVR(バーチャルリアリティ)動画も制作している。
スマホでWebサイトにアクセスした場合、VRゴーグルを目にあてれば、まさにその場にその映像のものが実際にあるように見える。
そのVR動画も、YouTubeは、PCでも対応するようになったのは大きい。
宿側から直接動画を発信できないなら、これをHygiene動画としてもいい。

以上がHHH戦略の概要。
Heroで多くの人々に出会い(集客)、Hubでターゲットとなる視聴者を掴み(ファン化)、Hygieneで問題を解決しコンバージョンを促す(顧客化)。
このような導線を作ることで、かなりの効果が期待できるはず。

Googleによれば、大企業ではすでに実践され、大きな成果をあげているとの事。
しかし、予算が潤沢な大企業だけでなく、小規模な宿泊施設でも充分取り入れることができる。
今、私はこれに無限大の可能性を感じている。
欲しい情報を探し、閲覧できるのがWebサイトとすれば、直感的に情報を自動的にもらうのが動画。
例えれば、“静”がWebサイト、“動”が動画。
言わば、お店がWebで、そのお店を宣伝する営業マンが動画。
ちょっとニュアンスが違うかもしれないが、ニュースを読む(見る)媒体として、“新聞”がWebサイトで、“テレビ”が動画とも言えるだろう。

SEO対策も、キーワード重視の時代から、動画重視の時代に移行しているのも事実。
Webサイト(静)と動画(動)を、バランスよく組み合わせれば、最良のマーケティングが実践できる。
配信イメージとしては、年に1~3回ほどHero動画をアップし、その隙間にHub動画を3~6回ほどアップ。
Hygiene動画は毎月アップするのが理想だろう。
何といっても、YouTubeに何本も動画を載せようが、無料だから。

動画マーケティングの時代

2016 年 6 月 30 日

YouTubeは、皆さんがご存知の通り、動画サイトの最大手。
YouTubeの動画は、世界で1日あたり40億回再生されていると言われています。
それは、世界人口のうち7人に1人がYouTubeを使用し、2人に1人が毎日1回はYouTube動画を見ている計算になるということ。

しかも、YouTubeは無料で無制限で動画を配信することができる。
これを、Webサイトへの誘導や、マーケティングに使わない手はない。
そもそも、動画が伝わる情報は、文字数に換算すると1分間につき、400字詰め原稿用紙4500枚に相当すると言われている。

実際、私の関わっている宿泊施設のオフィシャルサイトで、動画の埋め込みを徐々に実行し、成果を上げている。
動画を導入することによって、短時間で、明確に、情報を提供できるようになったからだ。

さらに、今はPCよりもスマホでWebを観る時代。
スマホは、PCほどじっくりと観てくれない。
できるだけ短い時間でも、できるだけ多くの情報を伝えたい。
だからこそ、動画は重要なのです。

また、SNSとの相性がよく、Webブラウザからの利用なら、facebookやTwitterなど、10以上のSNSのシェアボタンが設置されており、拡散に結びつく可能性も高い。

ちなみに、こんなデータもある。
動画を適切に埋め込んだWebサイトは、そうでないWebサイトよりも検索上位に表示される確率が最大53倍もアップするという。
もう、キーワードだけでは、SEOは語れないのだ。

来週も、私は、動画撮影のため、一眼レフだけでなく、ドローン、タイムラプス関連の機材など、クルマに満載して、宿を目指す。

不満足だからこそ生まれる事

2016 年 5 月 31 日

私の子供時代、熱狂しながら観ていたテレビ番組があった。
いわゆるスポーツ根性もの、略してスポ根漫画の代表格「巨人の星」だ。
後にジャイアンツの投手となった星飛雄馬が主人公。

小さい頃から、父・一徹のスパルタ教育を受け、毎日野球の練習に明け暮れ、将来は巨人のエースになる事を夢みる飛雄馬の成長物語だ。
しかし、念願のプロ野球の、しかも巨人の投手になったのも束の間、速球は投げられるものの体格が小さいため「球質が軽い」=「打たれれば球が飛びやすい」という、肉体的というか、体質的というか、練習をしても改善できない「致命的な欠点」を突き詰められる。

そこで、飛雄馬が考えたのがいわゆる「魔球」。
変化球を覚える選択肢もあったが、それは中途半端な投手にはなれるかもしれないが、飛雄馬が目指すのはあくまでも「巨人の星」であり「巨人のエース」だった。

だからこそ、誰でも投げられない、そして打たれない魔球が必要だったのだ。
その名前が「大リーグボール」。
飛雄馬は、苦闘の末、1号から3号まで、実に3つの魔球を完成させた。
その時は、紛れもなく飛雄馬は「巨人の星」だった。
「球質が軽い」=「打たれれば球が飛びやすい」という事が無ければ、飛雄馬が体格に恵まれていれば、「大リーグボール」は生まれなかった。

つまり、現状に不満足だからこそ、生まれた魔球なのだ。
これは、私たちの生活のなか、ビジネスのなかでも考えられる事。
現状に満足していたら、そこで成長は止まり、後は、下降するばかり。
不満足こそ、成長の原動力とも言える。
私も、現状の不満足の中から、自分なりの「大リーグボール」を、現在開発中だ。

しかし、無理はいけない。
飛雄馬が考えた魔球の最終形「大リーグボール3号」を完成した後、それが原因で、まもなく彼の投手生命も終わり、最終回を迎える。

自然災害と温泉宿

2016 年 4 月 30 日

2016年4月14日以降、熊本県・大分県を中心におこった群発地震は、数々の民家を倒壊させ、多くの死傷者を出した。
被災された方々には、心よりお見舞い申し上げます。
東北生まれの私にとって、これで思い出されるのは、2011年3月11日の東日本大震災。
まだ、あれから5年しか経っていないのに・・・おきてしまった。

ちょうどその頃、まさに東北から北関東を周っていた時期だった。
東北の、ある宿の女将は、熊本の地震のニュースを聞いて、その場でへたりこんだという。
5年前の悪夢が、思い出されたからだ。

このブログを書いている4月30日現在でも、少なくなったとはいえ余震が続いているらしいが、九州の南北の大動脈である九州新幹線や九州自動車道も復旧し、私からすればもの凄いスピードで、復活しようとしている。

今月後半は、スタッフ総出で、関係している九州のお宿さんと連絡を取りつつ、キャンセルなど相次いだお客様への対応のお手伝いや、最新のニュースの告知などのフォローを、できる限りさせていただいた。
その時感じたのは、やはりフェイスブックなどSNSの役割の大きさだ。
HPの更新などままならない時でも、スマホさえあれば、いつでも新しい情報をアップできる。
その情報伝達のスピードは、今回の地震の影響を少しでも減らしてくれた感がある。

それでも、黒川温泉や由布院温泉でも、宿の一部が壊れ、解体せざるを得ないところもいくつかあると聞いた。
この地震を機に、廃業する宿もあるとも聞いた。

いずれにせよ、大きな地震は、自然災害は、宿の未来、人の人生を狂わせる。
温泉宿は、家のように簡単には引っ越せない。
大地の下に眠っている温泉とつながっており、かつ運命共同体だからだ。

温泉という自然の恵みをいただいている日本という国は、火山大国であるという事実から逃げられない。
だからこそ、微力ながら、少しでも、愛する温泉宿を守りたいと改めて感じた。

中国からの団体訪日客のお手本はJTB?

2016 年 3 月 30 日

最近、日本でいわゆる“爆買い”をした中国人家族に会うことができた。
もちろん、日本製品をこよなく支持する人たちだ。
上海に住むその家族は、上海~福岡を結ぶ、定員約5000人収容の超大型クルーズ船を利用して、日本旅行を楽しんだ。
その家族が日本で買った主なものをあげると次の通り。
・炊飯器
・シャワー付きトイレ
・化粧品
・サプリメント
・フェイスマスク
・目薬
・お菓子
まず、炊飯器は15万円前後の高級なもの。
彼らが言うことには「安いものは信じられない」「高いものはいい」という事らしい。
そして、シャワー付きトイレ。
TOTOなどのトップシェアのものでなく、パナソニック製のものであった。
理由を聞くと、上海での工事業者による設置無料サービスが付いているらしい。
化粧品は、相変わらず資生堂が強い。
サプリメントは、納豆の成分をタブレット状にしたものが最近人気とのこと。
日本人の長生きの秘訣は、納豆にあるらしいと噂が立ち、ただ、納豆は食べられない中国人は多く、それならば納豆のサプリメントということのようだ。
500㏄ぐらいの大きさに入ったサプリメントの値段は、なんと4万円近くしたという。
(日本人から見るとまず1万円前後にしか見えない)
友人や会社の同僚のお土産に人気なのは、目薬やフェイスマスク。
なんといっても、おみやげを運ぶことを考えれば、かさばらなくて、重宝するらしい。
お菓子は抹茶系が大人気だ。

ただ、九州のお土産品としてみせてもらった商品は、私たち日本人が見たことのないパッケージのものばかり。
あ!・・・とここで、私は確信した。
数十年前、私が初めてハワイに行ったときのことを思い出した。
現地到着後、市内観光という名目でバスに乗せられ、頼んでもいないのに、ギフトショップやサプリメントショップに連れていかれた事を。
ハワイ初心者の観光客は、ここぞとばかり、チョコレートや、サプリメント、民芸品などを買ってしまう。
しかしそれは、ほとんどが地元の人は買わないし、見たこともないパッケージの商品で、まさに観光客向けの開発された商品ばかりなのである。
これぞ、JTB方式!・・・と後日、儲けのからくりとして、勉強させてもらった。

同じことが、中国人の訪日客の間で起きている。
ツアー会社は、中国人訪日客が日本に到着するなり、貸切バスに乗せ、関係する店舗へ連れて行くのだ。
その店舗も中国系の会社が経営している場合が多いと聞いた。
ということは、中国からの訪日客がたくさんきて、日本の企業や店舗がその恩恵を被るのではなく、同じ中国系の企業や店舗が潤っているのだ。
(さすが中国!)

しかし、問題はそのあとの展開。
訪日リピーター客が増えれば増えるほど、今度は個人旅行が増えるはず。
そこで今のうちに、宿泊施設は、その準備を怠ってはいけない。
まずは、名前を覚えてもらわなくてはならない。
(つづきは次回)

スマホを制すれば世界に勝てる

2016 年 2 月 29 日

ある調査機関の最新のニュースで、PCとスマホでインターネットにアクセスする比率は、3:7と聞いた。
動画に関しては、なんと80%がスマホで見ているという。
スマホは、まさに、手のひらにあるという利便性が、現代人にとっての必需品以上、パートナー的な役割を持つようになったという事かもしれない。

ビジネスも、スマホを使ってのマーケティングが大流行だ。
インバウンド需要で活気づく国内の観光業界でも、いかに有効利用できるか、各分野で研究、勉強をしている。

そこで登場するのが、いわゆるコンサルタント。
いち早く、情報を収集するアンテナを持つ彼らは、迷える子羊たちを、魅力的に惹きつける。

しかし、注意しなければならないのは、そこで教える内容だ。
まず、基本の、業界の動きを教えてから、あるところの成功例を紹介する。
こうしたらから、こうなった・・・という感じの。

だいたいが、そこで終わり。
自分の会社に置き換えて、応用させるのは、はやり自分自身の実行力、戦略に頼るしかない。
ヒントを与えてもらって、そこでどうやって次の手を打つかは、自分自身の判断しかない。

他のマネをすれば、それは二番煎じ。
上手くいってもそこそこで、天下を取れることはまずないだろう。

だからこそ、自分の会社の魅力、長所をできる限り、客観的にリサーチする必要がある。
これは、自分自身より、他人に教えてもらった時の方が、気づく事が多い。

スマホを制すれば世界に勝てる・・・といったが、スマホというのは一種のゲームのルールであって、自分自身のチーム(会社)が勝てるようになるには、自らの戦力分析をし、オリジナルの戦略を立てるしかないのである。